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宇都宮LRTの目玉は何か、不安は何か2022年に開業(4/4 ページ)

宇都宮市と芳賀町が計画しているLRT事業が、2022年に開業する。軽鉄道(路面電車など)が走行すれば、街はどのように変化するのだろうか。宇都宮市の吉田信博副市長に話を聞いた。

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負のスパイラルを断ち切るができるのか

 宇都宮市内の公共交通は、負のスパイラルに陥っている。公共交通を利用する人が少ない→鉄道・バス会社の収益が悪化→サービスが低下→利用者がさらに減少する……といった形だったが、宇都宮LRTの完成によってこの流れを変えることができるのだろうか。

 「公共交通を使っていない人は、なにも考えずにクルマで移動しているはず。なぜなら、公共交通が不便だから。ただ、高齢化が進み、人口減少が見込まれるなかで、いまのうちに鉄道、LRT、バス、デマンドタクシー(乗り合いタクシー)などを充実させて、街を活性化させなければいけない」(吉田さん)

 冒頭の言葉に戻るが、宇都宮LRTの開業は2022年である。国からの認可がまだなので、工事は始まっていない。ただ、やるべきことは山ほどある。今年は、課題をひとつひとつ潰していき、完成に向かっていくことになるだろう。

 LRT構想は宇都宮市だけでなく、東京の豊島区、長野、静岡、神戸などでもある。日本初のプロジェクトが成功するか否かによって、未来のレールが大きく変わりそうだ。


宇都宮LRT完成イメージ
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