任天堂、スマホに「マリオカート」投入 19年3月までに配信:「Mario Kart Tour(マリオカート ツアー)」
任天堂がスマホアプリ「Mario Kart Tour(マリオカート ツアー)」の開発を発表。19年3月までに配信する予定。
任天堂は2月1日、スマートフォン向けゲームアプリ「Mario Kart Tour(マリオカート ツアー)」を2019年3月までに配信すると発表した。「マリオカート」シリーズ初のスマホ展開となる。
任天堂は16年から人気IP(知的財産)を活用したスマホアプリに注力している。方針は(1)任天堂IPに触れる人口の最大化、(2)スマートデバイス事業単体での収益化、(3)ゲーム専用機事業との相乗効果――で、「1つのアプリでこれらの方針を実現するのではなく、複数のアプリを通して、事業全体としての目標達成を目指す」としている。
「Super Mario Run(スーパーマリオ ラン)」は累計2億ダウンロードを突破。「Fire Emblem Heroes(ファイアーエムブレム ヒーローズ)」は収益が順調に伸びている。17年10月に配信した「どうぶつの森 ポケットキャンプ」は他タイトルと比べアクティブユーザーの女性比率が高く、任天堂のアプリユーザーに女性を増やす効果があったといい、「まずは日常的に遊んでもらえるサービスを目指し、同時に収益面での貢献も実現したい」という。
任天堂初のスマホアプリ「Miitomo(ミートモ)」は5月に終了するが、人気IPを活用したゲームは順調で、サービス継続に力を入れる。さらに家庭機のNintendo Switch向けタイトル「マリオカート8 デラックス」も好調なマリオカートシリーズ新作をスマホアプリで展開することで、任天堂IPの人口最大化や専用機事業との相乗効果を狙う。
発表を受け、任天堂とゲームアプリ開発で協業しているディー・エヌ・エー(東証1部)の株価は上昇。1日の午前市場で一時2453円(前日比90円高、+3.8%)の高値を付けた。
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