車の“定額乗り換え放題”「NOREL」、全国に拡大:「ガリバー」運営元が提供
IDOMが、月額制の自動車乗り換え放題サービス「NOREL(ノレル)」の提供エリアを沖縄県以外の46都道府県に拡大すると発表。顧客から要望が多かったためで、19年2月までに売上高10億円、会員数10万人を目指すという。
中古車買い取り・販売チェーン「ガリバー」を運営するIDOMは2月1日、月額制の自動車乗り換え放題サービス「NOREL(ノレル)」の提供エリアを沖縄県以外の46都道府県に拡大すると発表した。公式Webサイトで約600台の中古車の中から好きな車を予約し、近隣の「ガリバー」でレンタルできる仕組みで、対応エリアを広げてさらなるユーザー獲得を図る狙い。
。現在は東京、千葉、大阪、兵庫など人口の多い18都府県限定で提供中。2016年8月にスタートし、現在のユーザー数は1万人弱。レンタル期間は最短90日で、以降は任意のタイミングで別の車に乗り換えられる点が特徴だ。
月額料金は、保険料込みで1万9800円、3万9800円、5万9800円、7万9800円、9万9800円(いずれも税別)――の5種類。料金と比例して、選択可能な車種の幅が広がるシステムだ。
取り扱い車種は、トヨタ自動車「クラウン」、日産自動車「エルグランド」、SUBARU「インプレッサ」といった国産車から、独Mercedez-Benz「B180」、独BMWの「528i」、仏Citroenの「DS5 Chic(シック)」などの輸入車まで多岐にわたる。
主な顧客層は、季節に応じて車を使い分けたい層、トヨタ自動車の「86」など嗜好性の高い車を楽しみたい層、輸入車を好む層、高級車を愛する富裕層など。
IDOMのNOREL事業部責任者 許直人氏は「“クルマを自由に着替えよう”がコンセプト。残債もなく、ローンを組まず、必要な時に好きなだけ車を使える点が評価され、家族を持つ30〜40代のクルマ好きに人気となっている」と特徴を話す。
「県外の顧客から多くの問い合わせがあり、もう一段階の成長が見込めると判断してエリア拡大に踏み切った」(許氏)という。
今後はパートナー企業の募集・連携を進めて調達経路を確保し、地方でも安定して車を貸し出せる体制づくりを行っていく。「2月中にラインアップを500〜1000台増やしたい。中古車だけでなく、登録済み未使用車などにも手を広げる計画だ」(許氏)
エリア拡大に伴って広告投資も強化し、さらなる認知度向上も目指す。許氏は「一連の施策によって、19年2月までにNOREL事業での売上高10億円、会員数10万人を目指したい」と話している。
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