「信じるものが折り合わない」――コロプラ馬場社長、任天堂との“特許紛争”を語る:京都に足を運んで話したが……(2/2 ページ)
スマートフォン向けゲーム「白猫プロジェクト」の特許権を巡り、任天堂と係争状態にあるコロプラ。この特許紛争は、どのような経緯で発生したのだろうか。コロプラ側に見解を聞いた。
アクティブユーザー数は「影響なし」
馬場社長によると、事態が公になった今年1月以降の「白猫」のアクティブユーザー数、ダウンロード数は「ほぼ以前と変わっていない」。
任天堂との係争が今後のアプリ開発に与える影響については「ケースバイケース。『これはさすがに……』と判断した場合は削るが、そうでない場合もあり得る」と話した。
コロプラはVR(仮想現実)ゲームを中心に多くの特許を保持しているが、自社の特許戦略については「自社を守るためと、他社と円滑なクロスライセンスを築くために特許を取得している。他社から特許料を得ることを目的としたものではない」とした。
収益立て直しに「白猫」のコラボ推進
ただ、コロプラの2017年10〜12月期の連結業績は、売上高が前年同期比14.2%減の124億円、営業利益が40.1%減の22億円、純利益が50.1%減の14億円と大幅減益だった。
同社は今後、人気タイトル「アリス・ギア・アイギス」に注力するほか、「白猫」の他社IP(知的財産)とのコラボを積極化し、収益増を図る計画だ。
馬場社長は「今回の件が他社とのアライアンスに与えた影響もほぼないため、今後もコラボに注力する」と方針を説明する。
通期予想は、売上高が4.3%減の500億円、営業利益が38.1%減の80億円、最終利益が41.3%減の51億円。この数値は、敗訴した場合の賠償金や、訴訟関連費用などの支出を想定していないという。
仮に敗訴した場合、コロプラの財務面は大打撃を受けるが、両社の訴訟はどのような結末を迎えるのだろうか。
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