ニュース
ヤフー、マンガアプリに参入 「国内ナンバーワン」目指す:IT企業や出版社が競う“激戦区”
ヤフーがイーブックイニシアティブジャパンと共同でマンガアプリをスタート。今春にリリースを予定する。両社の知見やノウハウにより、電子コミックの国内シェアナンバーワンを目指すという。
ヤフーとイーブックイニシアティブジャパンは3月23日、マンガアプリを今春にリリースすると発表した。ヤフーはこれまで電子書籍サイト「Yahoo!ブックストア」などを運営しているが、マンガに限定したアプリは初。両社の知見やノウハウにより、電子コミックの国内シェアナンバーワンを目指すという。
一定時間待つと続きの話を無料で読むことができる「チケット無料」や、曜日に合わせて人気マンガの続きが更新される「無料連載」など、無料でマンガを読めるアプリ。気に入った作品はアプリ内で購入もできる。
ヤフーはフロントエンドシステムの開発・運用、ヤフーの他サービスとの連携による集客やプロモーション、「Yahoo!ウォレット」など決済手段の提供を行う。イーブックイニシアティブジャパンはアプリの企画・制作・運営、コンテンツの調達・提供、カスタマーサポートなどを担当する。
両社は16年に資本・業務提携。「Yahoo!ブックストア」を共同で運営している。
マンガアプリはIT企業や出版社が相次いで参入している激戦区。アプリ市場データを提供するApp Annieによると、2017年のマンガアプリの収益ランキングトップ3は「LINEマンガ」(LINE)、「少年ジャンプ+」(集英社)、「ピッコマ」(韓国Kakaoの日本法人カカオジャパン)となっている。
関連記事
- アプリ激戦区「レシピ動画」「マンガ」、“勝者”は?
2017年に注目された「レシピ動画」「マンガ」アプリ。App Annieのランキングから“勝者”を探る。 - マンガアプリ利用者数、首位は「LINEマンガ」
ニールセンデジタルがマンガアプリの利用状況を発表。2017年2月時点の月間利用者数1位は「LINEマンガ」の279万人だった。月間利用回数と1回あたりの利用時間もトップに。 - 講談社、「ヤンマガ」「モーニング」など6誌横断の定額制購読サービス
講談社がマンガサービス「コミックDAYS」をスタート。青年向けマンガ誌6誌の定期購読を720円で提供する。 - 集英社、講談社、小学館のデジタルマンガ戦略とは?
出版不況が続く中で、重要性が高まり成長している電子書籍市場。特に伸びが著しいのはマンガだ。集英社、講談社、小学館といった大手出版社は、デジタルマンガを売るためにどのような戦略を立てているのだろうか? - 相次ぐ批判が「無料の広告」に? 海賊版漫画サイト問題
出版社や漫画家から相次いで批判されている海賊版漫画サイト。しかし批判がむしろ「広告」となり、知名度を上げてしまう側面もある。批判がなぜ利用者を増やすことにつながってしまうのか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.