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ほっともっと、「のり弁当」値下げで300円に 「競争力高める」:メニュー改善でカバー
「ほっともっと」が5月1日から「のり弁当」を50円値下げして300円に。市場競争力を高める狙いがあるという。メニューの見直しによってコストをカバーする。
持ち帰り弁当チェーン「ほっともっと」を運営するプレナスは4月13日、「のり弁当」の価格(税込)を5月1日から50円値下げし、300円にすると発表した。同チェーン創設10周年を記念したブランド戦略の一環で、「市場競争力を高める狙いがある」(広報担当者、以下同)という。
メンチカツとから揚げが付く「特のりタル弁当」も60円値下げし、390円にする。値下げ後も、両商品の品質や内容量に変更はないという。
5月1日〜6月30日にかけて、サラダ・ドリンクを100円で提供するキャンペーンも展開。平日昼限定の割引サービス「週刊ほっともっと」は4月27日に終了する。
メニュー改善でコストを吸収
現在、外食・中食市場では原材料費や人件費の高騰が進んでおり、値上げに踏み切る企業が増えている。ほっともっとも、近年は段階的な値上げを行ってきた。
定番商品を値下げするほっともっとは、今後はこうしたコストをどのように吸収するのか。
プレナスは「メニューの見直しによってカバーする方針だ。具体的には、4月から『しょうが焼き弁当』(500円)などの高価格・高品質な商品を投入している」と説明。「市場では競争が激化しているが、当社は引き続きメニュー改善を行い、競争力のあるラインアップをそろえたい」と強調した。
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