メルカリがスキルシェアサービス「teacha」開始:学研やユーキャンとも連携
フリマアプリを運営するメルカリは4月25日、知識やスキルを教えたい人と学びたい人をつなぐスキルシェアサービス「teacha」のiOS版とWeb版の提供を始めた。
フリマアプリを運営するメルカリ傘下のソウゾウは4月25日、知識やスキルを教えたい人と学びたい人をつなぐスキルシェアサービス「teacha」のiOS版とWeb版の提供を始めた。
teachaはフリマアプリ「メルカリ」が実現してきた「誰もがスマホひとつで簡単に売ったり買ったりできる」という世界観を「学び」分野に応用したサービスで、メルカリのIDとも連携して利用ができる。語学や資格の勉強、スポーツや料理などさまざまな分野のレッスンをフリマ形式で売買する。
教えたい人は専用アプリからレッスン内容(時間や料金など)を登録し、学びたい人からのリクエストを承認するとレッスンが成立。レッスンはオンラインとオフラインどちらでも可能で、最短30分、受講料は500円から登録できる。受講人数も1対1のマンツーマンレッスンから最大で6人までの設定が可能になっている。
レッスンの手数料は教える人が負担し、レッスン料金の20%を支払う。また、売上金が1万円以上の引き出し手数料は無料である一方、1万円未満では210円が発生する。その他、レッスンの開催・受講にあたり発生する交通費、レッスン場所のレンタル料金、飲食代などは学びたい人が負担する。4月25日から6月4日午前11時59分まで、レッスン開催側の手数料が無料となるキャンペーンを実施している。
レッスンの内容はさまざまで、「UFOキャッチャーマスター講座」などのユニークなものから、「赤ちゃんの寝かしつけ講座」といった生活に根差した学び、「谷中銀座を案内します」など地域に特化した学びも取りそろえている。
違反行為防止のために24時間体制で監視
違反行為を防止するために、教えたい人には公的証明書による本人確認を設けており、高校生を除く18歳以上という年齢制限もある。また、24時間体制でメッセージ内容や通報を確認するカスタマーサポート体制も用意している。アカウントの複数保持や、外部サイト・個別連絡への誘導なども禁止し、第三者の仲介によって取引の安全を担保する「第三者預託(エスクロー)」決裁を採用した。
オフィシャルパートナー第1弾として、学研プラスとユーキャンが参加。今後はオフィシャルパートナーの講座で学んだことを生かす場所としてteachaを活用したり、教えたい人向けのフォローアップ講座などを学研プラスやユーキャンが提供するといった連携を予定しているという。
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