「日本サッカーの発展に力を貸したい」――イニエスタがJ1神戸入団会見:三木谷社長「アジアNo.1目指す」
サッカー・J1リーグのヴィッセル神戸が、スペイン代表MFイニエスタを完全移籍で獲得。イニエスタは入団会見で「日本サッカーの発展に力を貸す」と決意を表明した。三木谷浩史オーナーも「アジアナンバーワンを目指す」と語った。
イニエスタが日本にやって来る――。サッカー・J1リーグのヴィッセル神戸は5月24日、スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ選手(34)を完全移籍で獲得したと正式発表した。同日開かれた入団会見には約350人の報道関係者が集まり、注目度の高さをうかがわせた。
イニエスタ選手は会見に登場後、契約書へのサインを済ませると、ヴィッセル神戸のオーナーを務める楽天の三木谷浩史社長とがっちり握手。「コンニチハ。私にとって今日は本当に特別な日で、私のキャリアにとって特別なチャレンジだ。日本は私の大好きな国で、家族も来日を喜んでいる」とあいさつした。
移籍を決めた理由とは
移籍先にヴィッセル神戸を選んだ理由については「さまざまなオファーがあったが、提示されたプロジェクトが非常に興味深かったため移籍を決めた。人として、プレイヤーとして信頼してくれたことが大きかった」とした。
報道陣から日本サッカーの印象について問われると「よく頭を使い、よいコンビネーションを駆使する。私のプレーでよい影響を与えたい」と回答。「ヴィッセル神戸とJリーグがアジア全体に広まるよう、私の力を貸したい。早く日本の文化に慣れ、チームメイトと一緒にプレーするのを心から楽しみにしている」と話した。
三木谷社長「アジアナンバーワンを目指す」
楽天の三木谷浩史社長は「スポーツには社会や国を元気にする力がある。今回はイニエスタが日本の人々や社会に力を与えると信じ、交渉してきた。世界最高峰のプレーを目の前で見られることは日本のサッカー界にとってプラスになる」と経緯を説明。
「実力があるだけでなく、尊敬されている選手が加わることでJリーグは注目が高まり、世界のサッカーファンから『見たい』と思われるリーグになるだろう。若手や子どもたちに夢や希望を与えたい」(三木谷社長)
三木谷社長は同日、TwitterやInstagramにイニエスタともに飛行機の前に立っている画像とともに、「これから新しい友達を連れて東京に帰ります!」などと投稿。大きな反響を呼んでいた。
機内で同選手と交わした会話については「育成について話していた。イニエスタはバルセロナのカンテラ(下部組織)の中でも、育成用の選手寮『ラ・マシア』で育った特別な選手だ」とした。
チーム加入後のプランについては「イニエスタのDNAと哲学のほか、ユースの育成に関するメソッドを取り入れてチームと若手の強化を図りたい。イニエスタがサッカーを楽しみ、美しいプレーを披露できるようサポートし、ヴィッセル神戸はアジアナンバーワンを目指したい」と力を込めた。
関連記事
- イニエスタが日本に ヴィッセル神戸、獲得を正式発表
ヴィッセル神戸が、スペイン代表MFアンドレス・イニエスタを完全移籍で獲得。3年契約で年俸は約2500万ユーロ(約32億2500万円)とみられる。同選手と三木谷浩史オーナーが会見で経緯と抱負を語った。 - RIZAPは湘南ベルマーレの「優勝」にコミットできるのか
RIZAPグループが湘南ベルマーレの経営権を取得すると発表。3年間で10億円以上を同チームに投資するなどし、チームを強化するという。RIZAPグループの瀬戸健社長は「『タイトル獲得』にコミットする」と意気込む。 - 日大アメフト部の監督に逆らえば、「路頭に迷う」は本当か
日大アメフト部の選手が、関学の選手に悪質タックルを仕掛けた問題がヒートアップしている。一歩間違えれば大ケガにつながってしまうかもしれない行為を、なぜ選手は行ったのか。その背景には、監督に独裁者としての顔があって……。 - 日大アメフトのタックル問題 被害者の父がFacebookで「映像提供」を呼びかけ
日本大学アメリカンフットボール部による「悪質タックル問題」で、被害者選手の父親が5月24日、自身のfacebookを更新。内田前監督の証言の真偽を確かめるべく、映像や画像の提供を呼び掛けた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.