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被害額は34億円相当、韓国の仮想通貨取引所Bithumbがハッカーの被害に:ホットウォレットが原因?
韓国の仮想通貨取引所Bithumbは、6月19日夜〜20日早朝にかけて350億ウォン相当(約34億円)の仮想通貨がハッカーによって盗まれたと発表した。
韓国の仮想通貨取引所Bithumbは、6月19日夜〜20日早朝にかけて350億ウォン相当(約34億円)の仮想通貨がハッカーによって盗まれたと発表した。同取引所は、セキュリティの安全が確保できまでは入金や引き出しを停止するとしている。
同取引所の発表によると、今回生じた損失については同取引所が補償するとしている。また、全ての顧客の資産は同取引所のコールドウォレットに保管されているため確実に安全だと主張しているが、セイフティーチェックなどのためウォレットへの入金や引き出しなどのサービスをしばらくの間停止するとした。
現時点でサービスがいつ再開するかは分かっていない。
公式Twitterアカウントも、ウォレットに入金しないよう顧客に呼び掛けている。
Reutersが報じたところによると、高麗大学ブロックチェーン研究所のイン・ホ教授は、盗まれた仮想通貨がホットウォレットに保管されていた可能性があるとみている。
「コールドウォレットに保管されている仮想通貨はインターネットから切り離されているので、ハッカーがそこから仮想通貨を盗むのは不可能である」との認識を示した。
同取引所は今回の被害に合った原因などについては言及していない。
同事件の発覚を受け、ビットコインの価格は2%近く下落した。
韓国では先週に、別の仮想通貨取引所Coinrailがハッカーの被害に合い、約30%に上る資産を失ったばかりだった。
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