豪雨被災地で「レスキュー隊装った窃盗団出現」などデマ拡散 広島県警が注意喚起:「そのような事実は把握していない」
西日本豪雨の発生を受け、「レスキュー隊のような服を着た窃盗グループが被災地に入った」などのデマが拡散。広島県警は「そんな事実は把握していない」とうわさを否定し、注意を喚起した。
7月6〜8日にかけて西日本を中心に発生した豪雨に関連し、Twitter上では「レスキュー隊のような服を着た窃盗グループが被災地に入った」「大阪ナンバーのセレナやパジェロには気を付けるように」などの不確定情報が多く投稿されている。
「(窃盗グループが)『土砂崩れが起こるから逃げて』と言った後に空き巣を行った」といったエピソードや、車のナンバーなどの具体的な情報が投稿されているケースもある。
だが広島県警によると、こうした情報は事実ではないという。広島県警は同日、公式Webサイトと公式Twitterを更新し、「『窃盗グループが被災地に入った』などの情報が拡散されていますが、警察ではそのような事実は把握していません」などの声明を発表した。
「デマ情報(フェイクニュース)の可能性が疑われる場合は、情報の発信を確認しましょう」「不確定な情報をSNSなどで拡散させないでください」と注意を呼びかけている。
また、被災地への義援金募集・見舞金支給をかたる詐欺が発生する恐れもあるとして、公的機関の職員を名乗る者から連絡があった場合はうのみにしないよう注意喚起している。
大阪の地震、熊本地震でもデマ拡散
災害の発生に乗じてデマが広がるケースは近年多発しており、今年6月に大阪府北部などで大規模な地震が起きた際は「動物園からシマウマが逃げた」「『京セラドーム大阪』の屋根に亀裂が入っている」などの誤情報がネット上で拡散した。
2016年の熊本地震では「『イオンモール熊本』で火事が起きた」とのデマが流れたほか、「熊本市動植物園からライオンが脱走した」との誤情報を流した神奈川県内の会社員が偽計業務妨害の疑いで逮捕される事件も起きていた。
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