社長の出身大学ランキング、早慶を抑えて「日本大学」がトップ:東大・京大は何位?
社長の出身大学を帝国データバンクが調査。最も多かった大学は日本大学だった。2位は慶応義塾大学、3位は早稲田大学だった。
帝国データバンクは7月25日、保有する企業データベースに登録されている、全国の企業で社長を務める27万4570人の出身大学を集計した結果を発表した。トップは日本大学で、2万1148人の社長を輩出していた。
日大出身の社長のうち創業者は28.9%で、54.4%が同族承継、10.0%が内部昇格で社長に就いていた。
2位は慶應義塾大学(1万903人)。女性社長、40歳以下の若手社長、業歴100年以上の老舗企業の社長を多く輩出していた。3位は早稲田大学(1万283人)だった。
両大学出身者も就任の経緯は同族承継が半数近く(慶應義塾大学:54.4%、早稲田大学:43.7%)を占めた。
4位以下は明治大学(8894人)、中央大学(7709人)、法政大学(6333人)、近畿大学(6272人)、東海大学(5747人)、同志社大学(5302人)、関西大学(4182人)――と続き、国公立大学はトップ10にランクインしなかった。
国公立大学のトップは東京大学で20位(2579人)。京都大学は29位(1820人)だった。帝国データバンクは「国公立大学に比べ、私立大学は学生数が多く、社長数もそれに比例していることが示唆される」とみる。
ただ、社長の出身大学を年商規模別にみると、「10億円未満」「10億〜50億円未満」では日本大学が最多だったが、「50億〜100億円未満」「100億〜500億円未満」「500億円以上」では慶應義塾大学がトップ。
東京大学は「100億〜500億円未満」の4位、「500億円以上」の2位にランクインしており、京都大学は「500億円以上」の4位に入っていた。
また、分析対象を上場企業に限定すると、上位5社は慶應義塾大学(260人)、東京大学・早稲田大学(ともに172人)、日本大学(81人)、京都大学(79人)――という結果になった。
帝国データバンクは「年商規模が上がるにつれ、国立上位校がランクインする傾向がみられる」と分析している。
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