PBに積極投資のZOZO、「女性用スーツ」など発売へ ZOZOSUITでオーダーメイド:ZOZOSUITの“ゲリラ配布”も視野(2/2 ページ)
スタートトゥデイが、PB「ZOZO」の今後の戦略を発表。8〜9月にネクタイ、ニット、長袖Tシャツを発売。10月以降は女性用スーツ、コートなどを展開する予定という。
PBへの投資を既存事業でカバー
ただ、男性用スーツの販売結果が反映されていない18年4〜6月期決算では、PB事業単体での売上高・商品取扱高はともに1億1300万円だった。
また、新型ZOZOSUITの配布などの広告宣伝費、旧型ZOZOSUITの処理費、エンジニアなどPB関連スタッフの人件費――などがかさんだ影響で、PB事業単体での営業損益は30億6000万円の赤字だった。
「コストはほぼ出し終わった。第2四半期以降は大規模なコストを計上することはないだろう」と予測するが、PB事業は通期での黒字転換は難しいという。
今後はアイテムを立て続けに投入するほか、ZOZOSUITの消費者への浸透を見込むため、PBの年間取扱高は18年7〜9月期に15億円、 10〜12月期に77億円、 19年1〜3月期に107億円に増加すると予測。前澤社長は「簡単ではないが、この程度はやらないといけない」と意気込む。
PBの営業赤字が足を引っ張ったものの、「ZOZOTOWN」などの既存事業は好調だったため、18年4〜6月期の連結業績の売上高は前年同期比23.8%増の265億5200万円、営業利益は26.4%減の58億7400万円、純利益は24.7%減の41億6300万円で着地した。
通期業績は売上高が49.3%増の1470億円、営業利益が22.4%増の400億円、最終利益が38.9%増の280億円のまま据え置く。
ZOZOSUITの“ゲリラ配布”も視野
前澤社長は「ようやくZOZOSUITを既存顧客に配り終えたため、今後は新規顧客獲得に生かしていく。街中でZOZOSUITを“ゲリラ配布”するかもしれない」と計画を説明。
「ZOZOSUITのユーザーはPB商品を多く買う傾向があるが、ZOZOTOWN加盟店の商品も買っていただけるよう工夫しつつ、プロモーションも仕掛けていく。第2四半期以降、当社はZOZOSUITをフル活用する」と前澤社長は展望を語った。
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