光岡自動車とデビルマンがコラボ 悪魔の心が宿る2シーター「Devilman Orochi」発表:世界に1台限定(1/2 ページ)
光岡自動車と「デビルマン」がコラボ。2シーター「Devilman Orochi」を1台のみ限定販売する。随所に「デビルマン」をイメージした意匠を取り入れた。
光岡自動車は9月6日、動画配信サービス「Netflix」で放送中のアニメ「DEVILMAN crybaby」とコラボした2シーター「Devilman Orochi」を発表した。2014年に生産を終了したオリジナルカー「Orochi」をベースに、主人公・デビルマンをイメージした「ブラッディレッド」で塗装したほか、随所に同キャラクターがモチーフの意匠を取り入れた。
同アニメは、1970年代に連載されて高い人気を獲得した漫画「デビルマン」が原作。アニメの登場人物が「Orochi」を乗り回すシーンがあるなど、両者は作品内でもコラボしてきた。今回は光岡自動車の創業50周年と、原作者・永井豪氏の画業50周年を記念し、新たなオリジナルカーの開発に踏み切った。
世界に1台限定
価格は1968万円(税込)。1台のみの限定販売とし、9月8日〜11月15日にかけて専用Webサイトで申し込みを受け付ける。購入希望者が複数に上った場合は抽選となる。
光岡自動車が保有する、状態の良い「Orochi」を改造する形で提供し、納車は12月を予定する。
原作者の永井氏は、「『Orochi』にデビルマン仕立てのデザインを施してくれてうれしい。世界に1台しかないクルマが誕生した。本当は作者である私が買うべきだが、残念ながら免許を持っていない」と明かし、会場を沸かせた。「デビルマンもクルマも好きな人がいれば、街中を乗り回してほしい」(永井氏)という。
悪魔に心を乗っ取られる様子を再現
エクステリアにはグラデーション塗装を施し、主人公・不動 明がデビルマンに変身する際、悪魔に心を乗っ取られていく様子を再現。ボンネットからルーフにかけては、デビルマンの顔や羽をイメージしたデザインを採用した。
キャビンには、デビルマンの目がモチーフのアーキテクチャを取り入れた。ドアには、アニメ版のタイトル「crybaby」をイメージし、涙がモチーフのくぼみを設けた。
インテリアには、本革シートや本巻きステアリングなどを採用。さらに、「購入者だけが分かる」というシークレットデザインを施してから納車するという。
最大トルク328Nmを発揮する水冷V型6気筒DOHCエンジンや、電子制御式の5速ATトランスミッションも備える。重量は1580キロで、サイズは4560(全長)×2035(全幅)×1180(全高)ミリ。
ダークヒーローに引かれた
歴代の「Orochi」に引き続き、今作のデザインを手掛けた光岡自動車 開発課の青木孝憲氏は、「清廉潔白で、全ての物事を解決し、ハッピーエンドで終わらせるスーパーヒーローではなく、デビルマンが悪魔の心を持つダークヒーローであるところに引かれた」と強調。
「一目見ただけでデビルマンと分かる意匠を取り入れつつも、顔などを直接的に表現したわけではない。キャラクター色の強いデザインにすると“痛車”となってしまうため、バランスを考慮した」と説明した。
「Devilman Orochi」は、9月15日〜17日に大阪市で行われる「永井Go展」でファンに披露される。日本各地の光岡自動車のショールームを巡り、展示する計画もあるという。
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