「早稲田川柳」優秀作が発表 「答案に校歌書いてもダメ」「愚弟が慶應志望」など入選:早稲田大学への思い入れ満載
早稲田大学の同窓会組織が、同大学への思い入れなどを詠んだ「早稲田川柳」の優秀作品を発表。「答案に校歌書いてもダメ」「愚弟が慶應志望」などのエピソードを詠んだ作品が選ばれた。同大学OBでお笑い芸人の小島よしおさんも選者を務めた。
早稲田大学の同窓会組織「早稲田大学校友会」はこのほど、同大学への思い入れなどを詠んだ「早稲田川柳」の優秀作品を発表した。「私とワセダ」がテーマで、卒業生、在学生、志望する受験生などから1187作品が寄せられた。
優秀賞に輝いたのは、「答案に 校歌書いたが 効果なく」。早稲田大学には古くから、「愛校心が強い教授が多いため、試験の答えが分からない時は、校歌『都の西北』の歌詞を答案に書くと点数がもらえる」との言い伝えがあるが、これを実行しても不正解になった悲哀を詠んだ句だ。
同校友会は「早稲田大学ならではのユーモアあふれる作品だ」と評価している。
ゲスト審査員が選定した「特別賞」は、「君の名は? 再々再履の 4年生」「まごまごと 迷ったキャンパス 今孫と」「条件は ワセダに理解 ある男」の3句。
最初の句は、同大学OBでお笑い芸人の小島よしおさんが選定。「再履」とは、単位を落とし続けて留年し、下級生に混ざって授業を受けることを指し、小島さんは「自分が2度留年し、まさにこの状況だった。『君の名は。』という人気作品も取り入れており、すばらしい」と評価した。
2番目の句は、OGで作家の山口恵以子さんが選定。「早稲田の歴史の長さを川柳のユーモアの中にうまく溶かし、ほほ笑ましい句にまとめた技術力の高さから選んだ」と説明した。
3番目の句は、文学部で学ぶ現役の女子学生が選定。「(パートナーには)早稲田独特のノリや熱い母校愛を理解してほしい、という切実な願いが込められている」とした。
このほか、佳作には、「反抗期 慶應目指す 吾が(わが)愚弟」「覇者なのに 陸の王者を 敵視する」「駅名に 『慶應はない』と ほくそ笑む」など、ライバル校・慶應義塾大学への対抗心を詠んだ作品などが多く入選していた。
現在も「これがワセダの青春」をテーマに、2回目の作品募集が行われている。応募期間は10月19日までで、結果は11月2日に発表される。
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