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パナソニック、水銀ランプの生産終了 20年6月で:いまも街路灯などで使用
パナソニックが2020年6月末に水銀ランプの生産を終了すると発表。「水銀に関する水俣条約」に即した施策。今後はLED照明器具への切り替えを促進する。
パナソニックは10月17日、水銀ランプの生産を2020年6月末に終了すると発表した。2017年8月に発効した、水銀の供給・貿易・製造などを規制する国際条約「水銀に関する水俣条約」に合わせた。今後はLED照明器具への切り替えを促進していく。
同条約は、有機水銀に起因する公害病、水俣病の教訓を後世の公害対策に生かす目的で制定。水銀ランプは放電中の水銀蒸気からの放射によって発光する仕組みで、有機水銀ではなく金属水銀や無機水銀が使われているが、21年以降の製造・輸出・輸入が条約で禁じられている。
水銀ランプは現在も高天井用照明器具、投光器、街路灯、道路照明器具などに使われており、パナソニックは禁止に先駆けて31品番の生産を終える。
LED照明器具は省エネ性、寿命、害虫の集中度、明かりの自然さ、点灯に要する時間の短さ――といった面で優れているとして切り替えを促していく。
ただ、照明器具本体が経年劣化しており、破損する危険性があるため、パナソニックはランプだけをLEDに交換するのではなく、ランプと本体を同時に置き換えることを推奨している。
同社は既に、水銀ランプの生産終了を周知するための専用Webサイトを開設済み。今後も説明資料などを作成・配布して情報発信していくという。
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