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長野県、山梨県、静岡県が「首都圏」になる日リニア開通で日本の「働き方」が変わる(2/5 ページ)

2027年に東京(品川駅)・名古屋間の開通が予定されているリニア中央新幹線(37年には名古屋・大阪間も開通予定)。開通後は移動時間が飛躍的に短縮されるため、長野県、山梨県、静岡県も東京までの通勤圏になってくる。日本の働き方にどんな影響を与えるのかを考えてみた。

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容易になる「ニ拠点生活」 向上するクオリティ・オブ・ライフ

 『ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学』(日経BP社)などの著書で知られる早稲田大学ビジネススクールの入山章栄准教授は「現在のように、全員が毎日オフィスに通う時代ではなくなる可能性が高い」と話す。

 「東京で働くビジネスパーソンも、普段はオフィスに近い東京の自宅で過ごし、週末は軽井沢の別荘で過ごすというような『ニ拠点生活』も容易になる。経営層はもちろんですが、若者の中にも、そういった暮らし方をする人が出てくるでしょう。農業をやりたいという人や子どもを育てる人にとって、自然豊かな場所や地域は魅力的で、そのような環境を求める人が増えているからです」

 東京などの都市部では、待機児童問題が深刻化している。今後は保育園も増え、徐々に解消されていく見通しではあるものの、水や空気がおいしく、週末には釣りやキャンプなども楽しめる田舎の環境は、子育てをする親にとっても魅力的だろう。ましてやリニアが開通すれば、都心へのアクセスが格段に良くなるのだ。田舎と都会の暮らしが両立できるのであれば、少なくとも近隣県で暮らしたがる人は増加する可能性も十分にある。

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2018年時点の移動時間(JR東海公式Webサイトより)
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リニアが全線開業した後の移動時間(JR東海公式Webサイトより)
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東京・大阪間の所要時間の比較(JR東海公式Webサイトより)

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