たった2週間で60〜80万の仮想通貨マイナーが廃業か 相場低調で赤字に?:中国ではマイニング機材を大量売却?
大手仮想通貨マイニング企業F2poolの調査によると、11月中旬からおよそ2週間の間に60〜80万人のビットコインマイナーが閉鎖したという。マイナーが多い中国ではマイニング機材を大量に売却する写真が話題となっている。
大手仮想通貨マイニング企業F2poolの調査によると、11月中旬からおよそ2週間の間に60〜80万人のビットコインマイナーが閉鎖したという。仮想通貨価格の下落やハッシュレートの低下などが要因とみられる。CoinDeskが報じた。
blockchain.comのデータでは、11月10〜14日の間におよそ600万T(テラ)ハッシュレートの低下(13%減)がみられるという。
F2poolのマオ・シシンCEO(最高経営責任者)は、今回マイニング事業から退いたマイナーは「Antminer T9+」や「AvalonMiner 741」といった比較的古いタイプのマイニング機材を利用していた可能性が高いと分析。現在の相場環境では、これらの機材を使っているマイナーは利益を計上できないどころか、マイナス収支になってしまうようだ。マイナーが多い中国で電気コストが上昇しているなど、複数の事情が重なった結果ともみている。
シシンCEOは「実際に廃業したマイナーの数を正確に把握するのは難しい。だが、他の大手マイニング企業などと情報交換していると、ここ1週間で1万以上のマイナーが廃業していることは分かった」と語った。
中国ではマイニング機材の大量売却が始まっている?
20日にシシンCEOはSNS「微博(Weibo)」上に、マイニング機材を段ボールに入れている男性の写真を「閉鎖はオプションではない。キロ単位で売却しなければ」というキャプションと共に掲載した。
この投稿は“中国では最新型のマイニング機材でさえも既にキロ単位で売却されている”と受け取られ、すぐに拡散。シシンCEOはこの投稿について後に「ここに写っているマイニング機材は使い物にならない旧式モデル。マイニングに使うより、リサイクルに出して銅などを抽出するために売っている」と弁解した。
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