将来は管理職になりたい? なりたくない? ビジネスパーソン1万人に聞いた結果は……:「プライベートがなくなりそう」などの不安も
現代のビジネスパーソンは、管理職に就くことに興味はあるのか。エン・ジャパンがビジネスパーソン1万人に調査した結果を発表した。興味がある人は50%で、そうでない人は「プライベートがなくなりそう」などの不安を抱えていた。
現代のビジネスパーソンは、管理職に就くことに興味はあるのか? 人材会社エン・ジャパンが1万人に調査した結果、「管理職に興味がある」と答えた人は50%だった。その理由は「自分を成長させたいから」が43%でトップ。回答者からは「部下に的確に指示を出すことで、自分自身の人間性も高まる」「成長できると思う」などの声が挙がった。
このほか、「給与を上げたいから」(41%)、「仕事の幅を広げたいから」(39%)、「自分の能力を生かしたいから」(28%)、「裁量の大きな仕事にチャレンジしたいから」(22%)、「自分の仕事の影響力を上げたいから」(11%)などの回答が集まった。
一方、「管理職に興味はない」という人は29%。その理由は「自分には向いていないと思うから」(28%)が最多。回答者からは「現場で働いている方が性に合う」「(部下を)怒ったり、間違いを指摘したりなどは、性に合わない」といった意見が出た。
次いで多かった理由は「プライベートの時間がなくなりそうと感じるから」(23%)。以下、「仕事の責任を増やしたくないから」(22%)、「仕事の量を増やしたくないから」(15%)、「人間関係の調整に時間を取られそうだから」(14%)、「残業代が出なくなるから」(14%)と続いた。
管理職のメリットは?
では、実際に管理職に就いた経験がある人は、業務を通じてどんなことを感じたのか。調査で管理職のメリットを聞いたところ、「自分で決められることが増えた」(44%)、「部下の成長に関わることができた」(43%)、「自分の視野が広がった」(42%)、「給与が上がった」(37%)などの声が出た。
「一人では出せない成果を出すことができた」(24%)、「キャリアの幅が広がった」(19%)といった意見もあった。
このほか、管理職のメリットには「管理職ではなかった時に『いらない』と感じていた業務をなくすなど、効率化のアイデアを実行に移せた」「自分に足りないところを部下を通して知ることができた」「どのようにしたら部下を成長させてあげられるか、利益を出せるかなど、視野を広げる経験が積めた」などの体験談が挙がった。
調査は2018年10月29日〜11月27日にかけて、エン・ジャパンのサービス「エン転職」のユーザー1万1423人を対象にインターネット上で実施した。
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