ビットコインに10億ドル以上投資した識者が語る 「分散投資をするには非常に優れている」:あくまで第三者的視点
ビットコインは分散投資をするには非常に優れた投資対象だ。米CNBCに出演した米投資企業Miller Value Partnersの創設者であるビル・ミラー氏はこう語った。彼の意見はあくまで第三者的視点に基づいたものだという。
米CNBCに出演した米投資企業Miller Value Partnersの創設者であるビル・ミラー氏によると、ビットコインは基本的には株や債券などとの密接な相関関係はないという。そのため、ボラティリティの高さが懸念されるビットコインではあるが、分散投資をするには非常に優れた投資対象だと主張した。
「ビットコイン価格は2018年12月にピークを迎え、2万ドル近くまで上昇した。その後価格は急落し、現在も下落基調が続いている。この間にも株式市場は浮き沈みを繰り返した。また、ビットコインはピーク時の52週間後に底を打ち、下げ止まった。株式市場もその動きに3〜4週間ほど遅行して下落へと転じたが、株価は既に回復の兆しを見せ始めている。両者の間に相関関係があるとは言えないのではないだろうか」と説明した。
ビットコイン価格は上がる可能性もあるしゼロになる可能性もあると指摘するも、投資家はビットコインのような仮想通貨を“技術的な実験対象”として無視すべきではないと訴えた。
ミラー氏は17年12月にMiller Value Partnersの資金で10億ドル相当のビットコインを購入したほか、自身の個人資産の1%(金額は非開示)をビットコインに投資していた。だが、現在の弱気相場を受けビットコインへの投資配分を縮小したようだ。
ミラー氏は自身のビットコインに対する見解はあくまで第三者的視点に基づいたもので、ポジショントークではないと主張した。
関連記事
- 仮想通貨の未来は明るい? 「19年に淘汰は進むが決して悪いことではない」
仮想通貨の未来は明るい?米仮想通貨投資企業Digital Currency Groupのトラビス・シェア副社長の見解は…… - ビットコイン、19年には上昇基調に 「18年も素晴らしい年だった」と著名投資家が主張
米CNBCに出演したブロックチェーン投資家のスペンサー・ボガート氏は、2019年にはビットコイン価格は上昇基調に戻るとの見方を示した。いずれは5万ドルまで上昇すると予測する。 - 「銀行業界の年収」ランキング メガバンク3行を抑えて1位だったのは……?
銀行業界の中で、最も平均年収が高かった企業は? 転職サイト「キャリコネ」などを運営するグローバルウェイの調査によると、2位は三菱UFJ信託銀行で694万円だった。1位は…… - ビットコインを売却するべき4つの理由
ブロックチェーン技術は素晴らしく、仮想通貨は流行しているが、それはビットコインに未来があることを意味しているわけではない――TheStreetが、「いまビットコインを売却するべき4つの理由」を紹介した。 - 「仮想通貨は通貨にもならないし、価値の保存としても機能しない」 UBSのエコノミストが酷評
仮想通貨は岐路に立たされており、廃止する時が来ている。スイスに拠点を置く大手金融機関UBS Gobal Wealth Managementのチーフエコノミストはこう発言した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.