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携帯料金、4割下がっても半数以上が「まだ高い」:浮いたお金は貯蓄に
政府主導で携帯料金の値下げが検討される中、ターゲットとされる4割下がっても、半数以上が「まだ高い」と考えている。
NTTドコモが「携帯料金を2〜4割値下げする」としたことに対し、半数以上ユーザーは「それでもまだ高い」と考えているようだ。旅行事業を営むエアトリが調査した。
調査結果によると、9割以上の人が、携帯各社が料金値下げを検討していることを知っており、9割以上がそれを「嬉しい」と歓迎している。一方で、「通信料金を下げたいのならば格安SIMにすればいい。企業は利益を未来の事業に投資すべき」や「低廉化はMVNO事業者が担うべき。5Gなどの技術革新や、災害対策などへの投資にブレーキがかかってしまうのではないか」といった慎重な意見も見られた。
携帯電話料金が4割値下げされた場合の妥当性については、「それでもまだ高い」という回答が53.7%を占めた。
また、携帯料金が値下げされたら浮いたお金を何に使うかという問いには、46%が「貯蓄」と答え、堅実さをにじませた。
調査は、10代から70代の男女1154名を対象にインターネット上で行われた。調査期間は2018年11月8日から11月11日。
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