「会社に、仕事のセンスがない人がいる」 マネージャーの7割:段取りが悪い
知識やスキルはあるのに、仕事をうまく進めるセンスがないと思われる人はどのくらいいるのだろうか。従業員100人以上の企業に勤務するマネージャーに聞いたところ……。
知識やスキルはあるのに、仕事をうまく進めるセンスがないと思われる人はどのくらいいるのだろうか。従業員100人以上の企業に勤務するマネージャーに聞いたところ、「いる」と答えたのは67.7%に達していることが、産業能率大学総合研究所の調査で分かった。
理由を聞いたところ「知識や情報処理のスキルはあるが、情報を組み合わせて創造することが苦手」「自分で考えない」「段取りが悪い」「人間関係がいまひとつ」といった声があった。
一方、仕事センスがある人のエピソードを聞いたところ「仕事に対する前向きな姿勢が他の職員の見本となり、職場内が活性化した」「新人でも『勘所がよい』とほめられている社員はセンスがある」「周囲を巻き込んでテンポよく仕事を進めている」などの意見があった。
部下や若手社員ではなく、自身の仕事センスについてはどのように考えているのだろうか。「自分は仕事センスがある」と答えたのは72.2%(ある+どちらかと言えば)。「組織やチームを動かす役割を担うマネージャーは、より仕事センスの重要性を理解し、自身も仕事センスを発揮しながら業務に取り組んでいるようだ」(産業能率大学総合研究所)
入社3年目の若手社員に、特に磨いてほしいことを尋ねると「責任感をもって仕事に取り組む」(41.9%)が最も多く、次いで「自分の考えを論理的に伝える」(34.5%)、「目的を明確にして物事を進める」(30.9%)と続いた。「いずれも日々意識して磨き上げていくことで、さらに大きな仕事に挑んだり、自身の役割を発揮したりできるようになるために、欠かすことのできない土台の部分。マネージャーはこうしたチカラを磨いてほしいと考えているようだ」(同)
インターネットを使った調査で、従業員100人以上の企業に勤務するマネージャー1000人が回答した。調査期間は2018年11月2日から12日まで。
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