7割の人が「上司を尊敬できない」、転職を考えたことは?:部下の意見を聞かない
現在の上司を尊敬できる人はどのくらいいるのだろうか。転職エージェント「ワークポート」の調査によると、69.8%が「いいえ」と回答した。
現在の上司は尊敬できますか? この質問に対し、69.8%が「いいえ」と回答していることが、転職エージェントのワークポートの調査で分かった。
多くの人が上司を尊敬していないわけだが、そのように感じるエピソードを聞いたところ「話を聞いてくれない」「自分の保身しか考えていない」「気分によって態度がコロコロ変わる」といった意見が多い。「尊敬できないとされる上司の特徴として『部下の意見を聞かない』『感情的』『自己中心的』が挙げられる結果となった」(ワークポート)
上司に対する不満が原因で、転職を考えたことがある人はどのくらいいるのだろうか。この質問に対して、75.3%が「はい」と回答。上司と部下の間でよい関係を築くのは難しいようだが、一方で尊敬できる上司はどういった特徴があるのだろうか。エピソードを尋ねたところ「傾聴・共感の姿勢で話を聞き、的確で具体的なアドバイスをくれる」「守ってあげられるところは全面的に守ると言ってくれた」「自分のミスを感情的にならず冷静に注意し、成長をうながしてくれた」といった意見があった。
「自分は優秀な部下」は39.4%
上司の立場だったら、自分は優秀な部下だと思っている人はどのくらいいるのだろうか。65.1%の人が「いいえ」と回答。上司のことを尊敬できず不満を抱えている人が多い一方で、自分のことを優秀な部下だと思っているのは39.4%にとどまった。
自分を優秀な部下だと思わない理由として「目標を達成できていないので」「上司の言うことに、常に従うことはないから」といった声があった。一方、自分は優秀な部下だと思う人からは「数値目標はすべて達成できているから」「上司の苦手な部分をそっとカバーしているから」などの意見があった。「部下として優秀か否かを判断する際は『仕事の成績や成果』と『上司との関わり方』が主な判断材料となるようだ」(ワークポート)
インターネットを使った調査で、同社のサービスを利用している転職希望者とSNS利用者255人が回答した。調査期間は1月9日から25日まで。
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