「働き方改革を実感していない」は7割、なぜなら:ムダムダムダ
数年ほど前から「働き方改革」が叫ばれているが、職場で改革が進んでいるなあと感じている人はどのくらいいるのだろうか。20〜60代の働く男女に聞いたところ……。日本能率協会調べ。
数年ほど前から「働き方改革」が叫ばれているが、職場で改革が進んでいるなあと感じている人はどのくらいいるのだろうか。20〜60代の働く男女に聞いたところ「実感している(とても+やや)」と答えたのは31.2%であることが、日本能率協会の調査で分かった。
2017年に行った調査と比べ、「実感している」と答えたのは11.9%ポイントも増加。ただ、「実感していない(全く+あまり)」と答えたのは68.8%という結果に。
年代別でみると、20代で「実感している」と答えたのは38.5%に対し、年代が高まるにつれ割合は低下し、50代は25.0%、60代は28.0%と3割に達していない。この結果について、日本能率協会は「若年層では、人事部や上司から残業削減や有給休暇の取得を強く奨励されていることが実感につながっているのではないか」と見ている。
働き方改革を実感していない、その理由
働き方改革を「実感している」と答えた人に、その理由を聞いたところ「有給休暇が取りやすくなった」(32.4%)がトップ。次いで「残業が減った」(31.1%)、「ムダな業務・会議が減った」(23.4%)と続いた。「女性活用が進んだ」をみると、17年に行った調査では24.1%だったが、今回は11.2%に減少した。
働き方改革を「実感していない」と答えた人に、その理由を尋ねると「ムダな業務・会議が減らないから」(29.2%)と答えた人が最も多かった。以下「正社員と非正社員の給料の格差がなくならないから」(22.7%)、「有給休暇が取りにくいから」(21.1%)と続いた。「残業時間削減や休暇取得奨励だけではなく、会議などのコミュニケーションを含めた業務そのものの見直しが重要であることが示唆された」(同)
インターネットを使った調査で、20〜69歳までの働く男女1000人が回答した。調査期間は2018年9月28日から10月9日まで。
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