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働く人が“楽”になるために、僕はこんなことをしてきた通勤をなくす(4/6 ページ)

「毎朝、満員電車の中で揺られて、通勤するのがつらい」といった人も多いのでは。生産性を高めつつ、働く人が楽になるにはどうすればいいのか。働く場所に縛られない、ソニックガーデンの「リモートチーム」を紹介する。

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ステップ(6)バーチャルオフィスを導入する

 音声をつなぎっぱなしにするのは、リモートワーカーが増えてすぐに破たんしてしまいました。3カ所以上で同時につないで2カ所で会話が始まると、物理的に離れていないために非常にうるさくて仕事にならなくなってしまったからです。

 そこで、やはりチャットでのコミュニケーションに向き合うことになります。しかし、世の中の多くのツールは情報を伝えるためのもので、存在感を共有するものではありません。

 私たちに必要だったのは「情報を伝えないときも一緒に働いている」という感覚になれる場所でした。情報を伝えたいときや通知が来たときにだけ起動するのではなく、いつでもつながっている状態でいられる場所が欲しかったのです。


バーチャルオフィス

 オフィスにいるのと同じように、顔を見ながら働けたり、いつでも雑談ができたり、ちょっと相談するのに声をかけたりできる場所。それを物理的な制約を受けない「バーチャルオフィス」として開発して導入しました。

 世の中の多くの在宅勤務やリモートワークの取り組みで失敗をしてしまっているのは、オフィスのよさをなくしてしまっているからだと考えています。つまり、オフィスにはオフィスならではの雑談の機会や存在感の共有といった目には見えない機能があったのにもかかわらず、ただオフィスに来ないようになってしまうと、それらの機能まで失われてしまうのです。

 バーチャルオフィスは、オフィスにあった機能をそのまま仮想的にソフトウェアで実現していることが特徴です。バーチャルオフィスを使えば、遠隔にいたままで雑談もできるし、存在感も共有できます。バーチャルオフィスを使ったうえで、在宅勤務なりの導入をすれば、なにも失うことなくリモートワークを実現できるのです。

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