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“286連勝”したプロゲーマー「ウメハラ」が明かす勝負哲学――高く飛ぶためには深くしゃがめ梅原大吾が提示する「新しい仕事」【後編】(7/7 ページ)

プロゲーマー「ウメハラ」こと梅原大吾の勝負哲学とは――。そして現在の日本人の働き方をどのように捉えているのか。ITmediaビジネスオンラインに語った。

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悔しさから生まれた「言葉」

――これまでお話を伺っていると、梅原さんの「言葉」は、どこか哲学者が語る言葉にも近いような印象を受けます。これは自分で生き残っていくために身につけたことでもあるんでしょうか。

 生き残るというよりは、きっと悔しかったんでしょうね。自分が本気を出して競いたくても、勉強やスポーツと違って「たかがゲーム」と同年代からも一蹴されてきた経験がありましたから。

 世界一になっても認められない環境だったから悔しくて、そういう世界の真髄を他人に理解してもらうには、自分の言葉で一つ一つ説明していく必要がありました。そういう逆境が生んだことなのかもしれません。もし、自分が野球やサッカーみたいなメジャーなスポーツのように、それが得意なことで褒められる世界に生きていたら、こういう力は鍛えられなかったとは思います。きっと、プレイに専念していたんじゃないかという気がしますね。

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米国番組「ELeague2017 」撮影の様子。2ヶ月間に渡って、毎週ゴールデンタイムに地上波で放映され、ウメハラの名を全米の一般視聴者に知らしめた
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グラミー賞受賞者のルーペ・フィアスコと対戦後に実施された合同サイン会。長蛇の列。梅原が着るジャケットは、ルーペ私物で「Daigoに」とその場でプレゼントされた
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2018年の東京ゲームショウでは人気カードゲーム「Shadowverse」プレイを初披露。たくさんのファンがTwitchブースに駆けつけた
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映画『リビング・ザ・ゲーム』台湾公開記念講演

著者プロフィール

河嶌太郎(かわしま たろう)

1984年生まれ。千葉県市川市出身。早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了。アニメコンテンツなどを用いた地域振興事例の研究に携わる。近年は「週刊朝日」「AERA dot.」「DANRO」「Yahoo!ニュース個人」など雑誌・ウェブで執筆。ふるさと納税、アニメ、ゲーム、IT、鉄道など幅広いテーマを扱う。


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