コラム
ひろゆきの提言(2)――予測が難しい時代にハズさない「未来の読み方」:西村博之が語る「令和ニッポンの処方箋」【中編】(4/6 ページ)
ひろゆきこと西村博之氏が、令和時代を迎える日本が今後どんなふうにヤバくなるのか、沈みゆく日本で生き抜くためにはどうしたらいいのかを3回にわたって提言する。第2回目は予測が難しい時代に、ハズさない「先読み」のコツ――。
経済合理性にかなったモノは普及する
予測が難しい時代ではありますが、何かの将来性を予測するときに、予測精度を上げるコツがあります。
携帯電話でも電気自動車でもいいのですが、新しいビジネスやサービスがこれから普及するかどうかを予測するときには、僕はまず「経済合理性」を考えます。経済合理性にかなっているモノは、基本的には時間の問題で成立するからです。経済合理性にかなっていて成立しないものって、あまりありません。
例えば、視覚や聴覚に障害のある人向けに機械を頭に埋め込む技術は、機材も小さくなって安くなりますし、危険性も減って、レーシック(視力回復手術)並みの手軽さで手術ができるようになるでしょう。
技術的なハードルが高い場合には多少時間がかかりますが、基本的に時間さえあれば成立してしまうので、経済合理性にかなった技術は成立するという前提に立つと、予測はあまりハズレません。
例えば、固定電話と携帯電話では、どちらが便利でしょうか? 皆さん携帯電話と答えますよね。でも、1990年代の携帯電話はバッテリーの連続待ち受け時間が2日間くらいで、30分通話すると電池が切れてしまいました。使いはするけれど、ちゃんと話すときは会社の電話でかけるという謎の文化があって、まだまだオモチャ感がありました。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.