就活生に人気のIT企業ランキング、NTTデータが10年連続トップ:Webサービス企業が好調
楽天が運営する就職活動情報サイト「楽天みん就」が「IT業界新卒就職人気企業ランキング」を発表。Webサービス企業やシステムインテグレーターが好調で、1位はNTTデータだった。
楽天が運営する就職活動情報サイト「楽天みん就」は5月14日、2020年卒業予定の学生を対象にした「IT業界新卒就職人気企業ランキング」を発表した。1位はNTTデータで、10年連続トップを獲得。安定した雇用形態や充実した福利厚生が人気につながった。
2位は楽天(昨年4位)3位は富士通(同2位)、4位はGoogle(同3位)、5位はSCSK(同5位)――と、トップ5は昨年と同じ企業が占めた。
トップ10には楽天やGoogleのほか、ヤフー(6位)、LINE(9位)など大手Webサービス企業がランクイン。売り手市場が続く中、社名やサービスの知名度が高い企業に人気が集まった。
Sky(12位)やTIS(15位)などのシステムインテグレーターも堅調。「成長性がある」「専門スキルが身に付きそう」などの理由で学生の支持を集めた。
みん就によると、Webサービス企業やシステムインテグレーターは研究で忙しい理系学生に配慮した採用活動を行っていることが多く、企業理解促進に向けた取り組みや、多様な選考方法などが人気につながっているという。
また、アマゾン傘下のクラウドベンダーであるアマゾン ウェブ サービス ジャパンも19位から16位にランクアップ。起業志向や海外勤務志向のある学生、プログラマー志望の学生から人気を集めた。
一方、コンサルティング企業は相対的にランクダウン。アクセンチュア(6位→8位)、野村総合研究所(9位→11位)、アビームコンサルティング(17位→19位)などが、昨年と比べ順位を落としている。
調査は2018年11月10日から19年4月11日に、20年卒予定の学生を対象に実施。インターネットと就活イベントでのアンケート調査で3131人から回答を得て、「仕事の魅力」「会社の魅力」「雇用の魅力」「採用活動の魅力」「志望職種」の5つの観点から人気度を測った。
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