3人に1人が「今の会社で働き続けたくない」、その理由は?:給与が低い
あなたは今の会社で働き続けたいですか? 全国の男女に聞いたところ「今後も続けたい」と答えたのは65.2%に対し、「続けたくない」は34.8%であることが、リスクモンスターの調査で分かった。
あなたは今の会社で働き続けたいですか? 全国の男女に聞いたところ「今後も続けたい」と答えたのは65.2%に対し、「続けたくない」は34.8%であることが、リスクモンスターの調査で分かった。
「今後も勤め続けたい」と答えた人を世代・年収別でみると、20代では800万円未満の層、30代では年収300万円〜800万円の層、40代では全ての層で、それぞれ半数を超える結果となった。
この結果について、リスクモンスターは「20代で高収入を得られる仕事においては、業務内容の厳しさが将来続けていくことに不安を抱える材料となっている。30代では、20代と同様の理由を高収入層が抱えているほか、低収入層では将来への不安を感じ、結果として平均程度の収入に安心感を覚えていることが考えられる。40代では、生活の維持が最優先となり、大きな変化を望んでいない状況にあることが、回答の背景にあると考えられる。いずれの世代においても、高収入と勤続意欲に相関性がないことがうかがえた」
今の会社で働き続けたくない人に、その理由を聞いたところ、1位は「給料が低いから」(47.4%)。次いで「仕事にやりがいがないから」(29.2%)、「将来性が感じられない会社だから」(17.7%)と、給料の低さに対する不満が他の項目に比べ大幅に高いことがうかがえた。「残業が多いから」と答えたのは、前回12.6%から今回4.3%と8.3ポイント減っている。「働き方改革の取り組みによって、残業が減少している背景があることが考えられる」(リスクモンスター)
インターネットを使った調査で、20〜40代の男女600人が回答した。調査期間は2月8日から11日まで。
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