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ガンダムとハローキティがそれぞれ「ハリウッド映画」作る――サンリオと創通の仕掛け人が明かす「世界制覇の勝算」海外展開に挑む(3/5 ページ)

機動戦士ガンダムの版権管理などを手掛ける創通の田村烈常務取締役と、サンリオの下村陽一郎取締役がITmediaビジネスオンラインの取材に応じ、「機動戦士ガンダム」と「ハローキティ」の海外展開の展望を明かした――。

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「リスク」を乗り越えるきっかけ

――これまで社内で「リスク」と受け止めていらっしゃったものを乗り越えるきっかけは何だったのでしょう。

田村: 今回40周年という節目を迎えるにあたり、今回のコラボに関して「10年前だったらもしかしたらやらなかったかもしれないね」という声も関係者からあります。というのも、最初にテレビを見て応援してくれたファンの方々がそれから40年たち、少し偉そうな言い方になってしまうかもしれませんが、ファン層が成熟し、こうした作品間を越えた取り組みにも、今なら理解していただけるようになってきたのではないかと受け止めています。

――ファンが成熟した、というのはどのようなところから判断されたのでしょうか。

田村: 少しずついろんなチャレンジや取り組みをガンダムとしてやってきてですね。一つ一つの映像作品や展開する商品などを見て、これまでとは違う新しい展開を徐々に進めてきました。結果、近年では否定的な意見というよりも、「そういうものもあるよね」という声が大きくなってきたのも判断材料になったと思いますね。

――スマホゲームにおいても、作品間を越えたコラボレーションというのは今や当たり前になっています。

田村: それも一環だと思いますね。それこそ、少し前は「ちょっとガンダムじゃないね」と言われてしまうようなものでも、受け入れられる土壌が少しずつできてきたのではないかと思っています。もちろん100%全てのファンの方に理解していただくということが難しいことは承知の上ですが、それでもやろうとしていること、チャレンジしようとしていることを分かってもらえるようになってきたのではないかというのが判断基準としてありました。

――今回のコラボでは、丸亀製麺やイトーヨーカドーと組まれたわけですが、どういった経緯があったのでしょうか。

下村: 今回の取り組みを面白がってくれるメーカーや店舗を探している中で、丸亀製麺さんとイトーヨーカドーさんが協力してくださり、やらせていただきました。あくまで第一弾としての取り組みなので、今回の取り組みを見て、参加したいと申し出てくれる企業さんも今後は出てきてくれるのではないかと期待していますね。いろんなところでこういった「対決」を盛り上げていきたいと考えています。

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「丸亀製麺」で会計時に配布した「うどん札」(現在は終了)
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