インタビュー
【独占】「ミニ四駆」の生みの親 タミヤ社長が語るプラモデルの未来:「ゲームに負けた平成」から“令和の逆襲”へ(6/6 ページ)
ミニ四駆の生みの親、タミヤの田宮俊作社長に、プラモデルの現状、そして令和時代を迎えた今後の在り方について語ってもらった――。
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求める人材像は?
――最後に、ユニークな才能ある社員がたくさん在籍しているタミヤですが、現在はどのような人材を求めていますか?
どこの学校を出ているかは全然関係ないですね。とにかく模型やプラモデルを好きな人がいい。最近は自動車会社など他の会社から転職してきた人も活躍しています。
僕は良く新入社員にも「タミヤがイヤになったらすぐに辞めていいよ」と言っています。だってその仕事を面白いと思えない人は、結局いい仕事ができないんです。そうでしょ?
学歴は関係ないのですが、できれば大学は出てもらいたいと思いますね。教養は部下を指導するときに役立ちますから。僕も大学で学んだ一般教養科目はいまだに役に立っています。自然科学論とかね。大学は単位を取るだけのところじゃないんです。やっぱり勉強というものはいいものですね。(終わり)
著者プロフィール
小林昇(こばやし・のぼる)
フリーランスのライター、編集者。1957年、神奈川県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務。『田宮模型の仕事』(文庫版・田宮俊作著)、『伝説のプラモ屋』(文庫版・田宮俊作著)、『日本プラモデル興亡史』(井田博著)、『日本プラモデル50年史』(日本プラモデル工業協同組合編)、『静岡模型全史』(静岡模型教材協同組合編)などの編集に携わる。近著に『日本プラモデル六〇年史』(文春新書)がある。
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