ニュース
バンダイナムコが集英社と中国で新会社 漫画原作グッズの「正規品」提供へ:現地向けオリジナル商品も展開
バンダイナムコホールディングスと集英社が中国に合同会社を設立予定だと発表した。中国で集英社の漫画を原作としたフィギュアや雑貨などの企画、製造、販売を行う。
バンダイナムコホールディングスと集英社は6月25日、中国で集英社の漫画を原作としたフィギュアや雑貨などの企画、製造、販売を行う新会社「集英万夢(上海)商貿」(仮称)を10月に中国・上海に設立すると発表した。
共同で事業を行うことで、現地のニーズに合わせた商品をスムーズに提供できるようにする。バンダイナムコホールディングスは、「中国に会社を設ければ、現地のファンと交流してよりダイレクトにニーズを把握できるようになる。日本で展開している商品の販売や、中国向けのオリジナル商品の販売も検討している」と話す。
集英社も「バンダイナムコホールディングスは、中国での商品展開のノウハウを持っている。市場成長の著しい中国で商品を展開するには、両社で協力するのが最も有効だと考えた」とコメント。「出版社が現地で正規品を提供することで、海外でも作品の魅力を広めたい。副次的に海賊版の対策にもなるのではないか」(集英社)としている。
新会社は、バンダイ、メガハウスなどが所属するバンダイナムコグループのトイホビーユニット傘下となる。資本金は約3億円。バンダイナムコホールディングスが51%、集英社が49%出資し、取締役に相当する董事長(非常勤)には、集英社の茨木政彦氏が集英社常務取締役と兼務で就く。
関連記事
- バンダイビジュアルとランティスが合併へ ライブ強化
バンダイナムコが子会社を再編。ランティスとバンダイビジュアルが合併し、バンダイからプラモなどを分離した新会社「BANDAI SPIRIT」が誕生する。 - バンナムとドリコムの新会社、アイマス新作など投入へ
バンダイナムコエンターテインメントとドリコムの共同出資会社が、スマホ対応ブラウザゲームを18年春に公開する。 - 海外ファンに「本物」を届ける――アニメイトと出版4社が新会社 タイにアニメ・マンガ専門店を出店
アニメイト、KADOKAWA、講談社、集英社、小学館の5社が「ジャパン マンガ アライアンス」を共同設立。タイに現地法人と専門店を設立し、正規品の流通を促進する。 - 集英社、チャットノベルアプリ「TanZak」提供開始 名作少女小説やジャンプ漫画のノベライズをスマホで手軽に
集英社がチャットノベルアプリ「TanZak」の配信を6月20日に開始した。画面をタップしていくと、LINEのようなチャット形式で小説を読み進められるようになる。「週刊少年ジャンプ」連載作品のノベライズや「集英社コバルト文庫」の名作などを40以上配信する。 - 集英社、講談社、小学館のデジタルマンガ戦略とは?
出版不況が続く中で、重要性が高まり成長している電子書籍市場。特に伸びが著しいのはマンガだ。集英社、講談社、小学館といった大手出版社は、デジタルマンガを売るためにどのような戦略を立てているのだろうか?
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.