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「おとなのジャンプ酒場」開店! 集英社が仕掛ける「居酒屋ビジネス」の勝算「レジェンド編集者」揃い踏み(2/5 ページ)

大手出版社の集英社が、「居酒屋」ビジネスを展開している――。7月に新宿・歌舞伎町で「おとなのジャンプ酒場」が開店した。ビジネスとしての勝算はあるのか? 取材で探った。

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「ジャンプ世代」は今や管理職に

 ところでなぜおとなのジャンプ酒場は、80年代のジャンプに絞っているのか。「週プレ酒場」でスタッフとして勤務し、現在は『週刊プレイボーイ』編集部に務める金髪りさ氏は、その狙いを明かす。

 「ジャンプが毎年発行部数を伸ばし続けていた1980年代から90年代、当時の読者だった小学生の方は、いまや社会の中枢を担う働き盛りの社会人として活躍しています。そんな方の憩いの場となるように居酒屋としてオープンしました」

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金髪りさ氏

 確かに1985年に10歳の小学4年生だった人がいたとしよう。その人も今や44歳になっている。各企業で管理職に就いている人も少なくない。こうしたサラリーマンの憩いの場……少年時代の思い出に浸れる場として展開する狙いがあるのだろう。

 安価な価格設定にすることで、こうした層のリピーターを獲得する狙いも垣間見える。おとなのジャンプ酒場は2時間制の食べ飲み放題制で、値段は税込み3000円だ。52種類の飲み物と42品の料理に加え、別料金を払えば上述の7作品のコラボメニューを味わうことができる。

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 コラボメニューの種類は、「ドラゴンミートボール」や「キン肉マン マッスル・ドッキングバーガー」「炎のシュレンの炙り肉寿司」や「槇村香のハンマーコブサラダ」など。これらを注文すると、各作品の特典ステッカーがもらえる。このほか、期間限定の他の80年代作品とのコラボフードも用意する。

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ドラゴンミートボールは税別で730円
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「ろくでなしBLUES」メンチカツ&たこ焼きは税別で780円
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「北斗の拳」炎のシュレンの炙り肉寿司は税別で980円
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その場で炙ってくれた
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「シティーハンター」槇村香の100tハンマーコブサラダ
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「聖闘士星矢」氷河のダイヤモンドダスト冷麺は税別で880円
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「キン肉マン」マッスルドッキングバーガーは税別1200円
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「魁!!男塾」富樫源次の大海老油風呂アヒージョは税別で780円

 1回の来店で7種類のステッカーを1人で獲得するのは難しいため、全種類集めるには何度も通う必要がある。また、ポイントをため7回通うことで、「おとなのジャンプ酒場ロゴ」が入った特製ジョッキをもらうこともできる。店頭でTシャツやフィギュアなどの限定グッズも販売する。

 肝心の料理のほうも、実際に居酒屋チェーンを手掛ける業者が取り仕切ることで、一般の居酒屋と遜色ないものを提供する。店舗は、大手居酒屋チェーンの「居酒屋いくなら俺んち来い。」や「とりとん」「pecori」に加えて「スパゲティのパンチョ」などを運営する「ファイブグループ」(東京都武蔵野市)が運営する。

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