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月に数人→3カ月で1万5000人になった沖縄の新観光地、課題に直面来場者が激増(2/2 ページ)

約28メートルの高さから流れ落ちる名護市数久田の県指定名勝「轟の滝」。「轟の滝公園」として本格的にオープンして以降、来場者が増え続け、本年度は4〜6月の3カ月間で1万5000人を超えた。うれしい悲鳴が上がる一方……

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沖縄タイムス
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認知度に課題

 来場者が増え続ける一方、そのほとんどは日本人で、外国人観光客の取り込みが課題だ。同公園では日本語、英語、中国語、韓国語、団体の5種類のチケットの売上枚数で来場者数を算出している。

 売上枚数の内訳を見ると、4〜6月は日本語が1万2537枚で全体の8割。次に多いのは英語の1628枚で10.5%、団体は950枚で6.1%となっている。

 県が発表した2018年度の県入域観光客統計概況によると、外国人観光客は台湾約92万人、韓国約55万人、中国約69万人、香港約23万人。だが、同公園は中国語294枚で1.9%、韓国語70枚で0.5%となっており、合わせても2.4%にとどまる。

 こうした現状について、名護市で観光ガイドに携わる関係者は、北部への観光客のほとんどは美ら海水族館や古宇利島が目的であるとし「帰りのあと1〜2時間で何をしようか、というときに足を運んでもらえる工夫が必要」と話す。

 外国人観光客の情報入手手段は「ネットが圧倒的」で、訪れた人にネットを通じて情報を発信してもらう必要があると指摘。多言語での情報発信に加え、ホームページ開設の必要性も説いた。

事故の懸念も

 同公園の周辺道路では来場者の増加に伴い、交通量も増加している。区は「スピード落とせ」といった看板を数十メートルおきに設置。6月には注意喚起を呼び掛ける多言語看板を設置するなど、交通安全対策を講じている。

 公園まで続く一本道は幅が狭く、住宅やアパートに囲まれ、歩道がほとんどない。比嘉区長は「スピードを上げて走るレンタカーもおり、気を付けてほしい」と安全運転を呼び掛けた。

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