ひろゆきが“日本の未来”を憂う理由――「他人は変えられない」:ひろゆきの仕事哲学【後編】(1/5 ページ)
「平成ネット史」の最重要人物、ひろゆきへの独占インタビュー最終回――。ひろゆきはなぜ「日本の未来」を憂うのか?
『2ちゃんねる』と『ニコニコ動画』。平成のネット文化を代表する2つのサービスをつくりあげた、『ひろゆき』こと西村博之氏に、令和初日に日本の未来を聞く連続インタビュー最終回。
今回は、ひろゆき氏自身の人生にも触れながら、大きく日本の未来を予想してもらった。最新刊に『自分は自分、バカはバカ。 他人に振り回されない一人勝ちメンタル術』というタイトルをつけたひろゆき。他人に対して過度に期待しないスタンスをとるひろゆきは「他人は変えられない」と宣言するが……。
ひろゆき(西村博之) 1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカのアーカンソー州に留学。99年にインターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年に株式会社ニワンゴ取締役管理人に就任。06年、「ニコニコ動画」を開始し、大きな反響を呼ぶ。09年「2ちゃんねる」の譲渡を発表。15年に英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に(撮影:山崎裕一)
人は“やらない理由”を作りたがる
――ひろゆきさん自身がどのように働いてきたかも伺えればと思います。プログラミングのスキルがあるというのは、やはりひろゆきさんが成功できた理由なんでしょうか?
僕にとってプログラミングができるというのはサブスキルなんです。自分でもっとも得意だと思っているのは、問題解決能力が高いということ。起こっている状況に合わせて、どうすればそのトラブルを処理できるか考えるのが得意なんですよね。
その問題解決の手段は、目の前で怒っているオッサンを落ち着かせることかもしれないし、プログラムを作ることかもしれない。トラブル処理っていうと、起こったことに対処するネガティブなイメージがあるかもしれないですが、自分で問題を設定することもできるので、目標を実現する能力と、かなり近いと思っています。
――例えば、ひろゆきさんのようになりたいという人がいた場合、アドバイスはありますか?
僕がそういうことを言ったとして、“やらない理由”を作る人が多いんですよね。例えばサイトを作ろうと思ったら、ググって調べて自分の手でやってみるっていう、至極当たり前のことすらしたがらない人が多い。その作業をする前に『似たようなサイトがあるから、僕がやってもしょうがない』『プログラミングって難しそう』みたいなことを言う。人間って、“やらない理由”はいくらでも作り出せるんです。だから、まずはそういう思考にならないことですかね(笑)。
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