ファミリーマートは9月18日、Amazon.co.jpの荷物を受け取れる宅配ロッカー「Amazon Hub ロッカー」の導入を始めた。まずは田町(東京)と横浜にある2店舗に設置し、年内に約50店舗に展開する。店舗で扱う宅配便の約8割を占めるAmazonの荷物を、セルフサービス式の宅配ロッカーで受け取れるようにすることで、店舗の負担を軽減する狙い。
Amazon Hub ロッカーは、アマゾンジャパンが提携店舗や駅などに設置を進めている宅配ロッカー。Amazon.co.jpの利用者は、商品購入時に配送先として指定でき、メールで送付された受け取り用のバーコードをロッカーにあるスキャナーに読み取らせると、荷物を受け取れるようになる。
同日アマゾンジャパンの記者発表会に登壇したファミリーマートの澤田貴司社長によれば、ファミリーマートで扱う宅配便は年間1200万個。うち8割がAmazon.co.jpのもので、特に東名阪など都市部の店舗では、1日に50個以上扱うこともあり、大きな負担になっていたという。
宅配ロッカーを導入すれば、利用者自身が1人で荷物を受け取れるため、そうした店舗スタッフの負担を軽減できる。さらに、「荷物を受け取るついでに買い物をする」といった店舗への送客も期待できるという。
「われわれには、来店者数の伸び悩みや人手不足といった課題がある。ロッカーを設置することで、加盟店の手を煩わせることなく店舗への送客を増やすことができればと考えている」(澤田社長)。
今後は首都圏の店舗を中心にロッカーの導入を進める他、ロッカー利用者にコード決済サービス「ファミペイ」のクーポンを配布するといった取り組みも検討するとした。
関連記事
- アマゾンも駅やコンビニに「宅配ロッカー」設置 ファミマや小田急などと連携
- ファミマ、今年のXmasは「完全予約」でフードロス対策に本腰 香取慎吾さん手掛ける数量限定商品も販売
- 再配達を減らせ──ヤマト運輸、「オープン型宅配ロッカー」普及へ新会社
ヤマト運輸は、複数の宅配業者からの荷物を受け取れる「オープン型宅配ロッカー」の普及を目指し、仏企業と合弁会社を設立する。 - ヤマト運輸、10月から運賃・料金値上げ キャッシュレスと現金で金額異なる
- 日本郵便、郵便料金を変更 通常はがきは1円、レターパックは10円値上げ
日本郵便が、消費税増税に伴い郵便料金を10月1日から値上げすると発表した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.