調査リポート
書店で働く人の悩み、トップは?
あなたはなぜ書店員になったのですか? 書店で働く男女に聞いたところ「本を読むのが好き」と答えた人が最も多く、次いで「本に囲まれて働いてみたかった」。書店で働いていて、悩みを尋ねたところ……。出版流通学院調べ。
あなたはなぜ書店員になったのですか? 書店で働く男女に聞いたところ「本を読むのが好き」(76.6%)と答えた人が最も多く、次いで「本に囲まれて働いてみたかった」(59.1%)と本に関する項目が半数を超えていることが、出版流通学院の調査で分かった。ちなみに、「給与条件が良い」と答えたのは、わずか0.6%だった。
書店で働いていて、悩んでいることを挙げてもらったところ「お給料」(61.0%)、「業界への不安」(55.8%)がそれぞれ50%を超えた。次いで「仕事の忙しさ」(32.5%)、「お客様対応」(26.0%)、「職場の人間関係」(24.7%)という結果に。自由記述では「「スタッフ間の意識の差」「本が売れないこと」「書店現場を無視した配本」といった声もあった。
今後のキャリア形成について、どのように考えている人が多いのだろうか。この質問に対し、「給料のアップを目指したい」「ずっと書店現場で働きたい」(43.4%)がトップ。次いで「自分で書店を開業したい」(16.4%)、「役職のキャリアアップを目指したい」(15.1%)と続く一方、「ビジョン(目標)はない」(13.8%)といった意見も目立った。
インターネットを使った調査で、書店で働く男女156人が回答した。調査期間は8月1日から26日まで。
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