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「スガキヤ」のうれしい誤算 ラーメン1杯が200円になるチケットが早くも完売:消費増税後の客足は?
中京圏を代表する大手ラーメンチェーン「スガキヤ」。ラーメンが1杯200円になるチケットを販売したが、あっという間に完売。消費増税後に客足を鈍らせないための施策は成功するか。
スガキコシステムズ(名古屋市)は、運営する大手ラーメンチェーン「スガキヤ」で9月5日から販売していた「スガキヤラーメンチケット」が23日時点で完売したと明らかにした。
このチケットは、10枚つづりで2000円(税込、以下同)となっている。通常のラーメンは1杯320円(9月末時点)だが、このチケットを利用すると200円になる。数量は3万枚限定で、チケットは11月末まで利用できる。当初は9月中の完売を目指していたが「予想より早いペースで売れた」(担当者)という。ネット上では、「チケットが売り切れていた」という投稿が相次いでいた。
同社はこれまでラーメンの50円引きや半額キャンペーンを実施したことはあるが、チケット形式での販売は初めてだった。消費増税を控え、チケットを購入したお客の再来店を促すのが狙いだった。
中京圏を中心に展開しているスガキヤは、10月1日から消費税率引き上げを受けて、ラーメンの価格を320円から330円に値上げする。また、昨今の原材料費や人件費の高騰により、一部商品を値上げする。チケット購入者に対してお得さをアピールし、客数減を防げるか。
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