JR東日本が11月16日に、山手線や京浜東北線の一部区間を運休する。2020年に開業する「高輪ゲートウェイ駅」の建設に向け、11月15日の終電後〜17日の始発にかけて大規模な線路切り替え工事を行うため。山手線は始発から午後4時ごろまで「大崎〜新宿〜上野間」の折り返し運転となる。京浜東北線は、品川〜田町間が終日区画運休となり、午後4時ごろまでは快速運転を取りやめる。
影響があるのは「大崎〜東京〜上野間」
山手線の運休区画は、大崎〜東京〜上野間。始発から午後4時ごろまで内回り・外回りともに区画運休となる。以降は順次運転を再開するが、しばらくは運行本数を7割程度に減らす。通常の運行本数となるのは午後6時以降となる見通し。工事による山手線の運休は、JR東日本の発足以降、初めてという。
京浜東北線は、品川〜田町間の運行を取りやめ、品川駅(大船方面)と田町駅(大宮方面)でそれぞれ折り返し運転を行う他、午後4時以降は大宮方面への折り返し運転を東十条駅でも行うようにする。工事後は現在使用している品川駅(大宮方面)のホーム(3番線)が使用停止となり、17日から4番線に変更になる点にも注意が必要だ。
メトロや都営地下鉄で振り替え輸送を実施
運休に伴い、JR東日本は上野東京ライン(品川〜上野)と埼京線(大崎〜赤羽)を増発。東京臨海高速鉄道も、りんかい線(東京テレポート〜大崎/新木場〜大崎)の運転本数を増やす時間帯を設ける。振り替え輸送は、りんかい線の他、東京メトロ、都営地下鉄、東急線、京急線、ゆりかもめの全線で実施するとした。また、運休や列車時刻に関する問い合わせについては、専用電話窓口などで17日まで受け付ける。
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