完全PCフリー環境で使えるビジネスプロジェクター 日本市場投入の狙いをベンキュー幹部に聞く:新しいツールは社長室に置くべき(2/2 ページ)
Android 6.0を搭載したビジネス向けプロジェクターが登場。ベンキューでアジアパシフィックを統括するリアン氏と、日本法人の菊地社長に話を聞いた。
企業だけでなく教育現場の変革も必要
―― 今回の新製品では教育現場で扱いやすい単焦点モデルも発表されています。
リアン 文化を変えていく人間を育てるには、社会人となる前段階の学校教育も重要です。今日の教育現場でも、生徒が一方的に先生の話すことを聞くだけではなく、お互いに教えあったり、生徒側から発信することが必要になってきています。双方向での学びを知っている学生なら、社会人になっても上から言われるばかりにはならず、自分からも発信していくような働き方ができます。
リアン そういう働き方ができる人を作っていくためには、教育現場と企業の変化を同時に推し進めていく必要があると考えています。私たちもその変化を理解し、変化を助けるためのソリューションを企業と教育現場に提供していきたいと考えています。
菊地 そのためには、ビジネスと同じく、製品の特徴を深く理解していただくことが大切です。昔に電子黒板を導入したけれどもうまく活用できていないところもあるので、次に導入する製品への新しいニーズだったり、反省から出てくる意見だったりに対して、私たちの製品の特徴や考え方をきちんとお伝えし、ご理解をいただくようにしています。
―― 企業においても、ツールを使いこなせている企業と、導入したけども使いこなせない企業があると思いますが、そこにはどのような差があると考えていますか。
菊地 マネジメント層の考えに依存する部分はあるかもしれません。積極的に使っている企業は、社長室に導入するなどしています。会議室のみになると「会議のときしか使わない」となってしまいますし。オフィススペースに設置するなどして、ディスカッションしやすい場面をどう作っていくかも重要です。
もっと積極的なコミュニケーションをするために有効な置き場所であったり、使い方やシチュエーションを変えていこうと意識を持っている企業は、導入に成功している部分はあるかもしれませんね。
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