コラム
「責任と権限の委譲」問題、どのようにすれば解決するのか:ケースで学ぶ(5/5 ページ)
「責任と権限の委譲」がうまく行かないことに、課題を感じている組織も多いのでは。こうした問題に対して、どのように向き合えばいいのか。組織が成長するためには……。
本ケースからの学び
藤堂システムズの変革は、権限委譲しきれない社長と、事業責任を負いきれない幹部との対立に端を発していた。優秀な幹部陣がいない、もしくは外部から登用してもうまく生かしきれず、辞めてしまうということを何度か繰り返していた。
しかし、事業部長たちに権限を与え、リーダーとしての責任意識を自覚させることができれば、正しいマネジメントを学ぼう、取り入れようという積極的な意識が働く。これまでは、新しいやり方を押し付けられるのを嫌がっていたメンバーも、目的を理解しやるべきことが分かれば、行動は変えられるのだ。まずは社内の意思決定のあり方から変化を起こしていくことが、一つのきっかけになることだろう。
著者プロフィール:大島奈櫻子
株式会社リブ・コンサルティング マーケティング企画室責任者、国際公認経営コンサルティング協議会認定マネジメント・コンサルタント
自社のマーケティング企画を担うとともに、経営戦略、新規事業開発、組織開発等のコンサルティングにも従事。本コラムのもととなる『モンスター組織〜停滞・混沌・沈没…8つの復活ストーリー〜』(実業之日本社)の執筆及び監修を担当。
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