今年の新成人は、日本の未来についてどのように予想しているのだろうか。2020年に成人式を迎える男女に聞いたところ、未来は「明るいと思う」(2%)と「どちらかといえば、明るいと思う」(29%)を合わせると、31%が“明るい”と感じていることが、マクロミルの調査で分かった。
ただ、昨年に比べると、6ポイントの減少。過去のデータを見ると、14年に大幅に伸び、19年は小幅に伸びている。2つの年の共通点として、消費税率の引き上げが挙げられるとし、「14年は4月に実施された8%増税前の調査で、前年よりも22ポイントと大きく上昇し翌年に下降。19年は10月に実施された10%増税前の調査で、徐々に復調していたスコアが今年下降した」(マクロミル)
日本の未来の明暗について、それぞれ理由を聞いたところ、明るいについては「オリンピック」「景気回復」「平和」「働き方改革」「多様性の受容」といったキーワードが目立った。一方、暗いについては「少子高齢化」「年金問題」「政治家の不祥事」「外交問題」「オリンピック後の景気後退」「災害」などが挙がった。
「英語に不安」減少
外国語や外国人との仕事について、新成人はどのような意識を持っているのだろうか。関心があることとして、「外国語習得」は67%、「仕事で英語を使うこと」は49%で、いずれも年々増加している。
また、「外国人と日本国内で働くこと」に関心がある人も58%と、新成人の半数以上が該当した。これらを裏付けるように、「英語に不安がある」という人は年々減少している(79.0%→78.8%→75.2%)。「外国語(英語)、外国人とのコミュニケーションに関心を持つ人は年々増加し、グローバル化への意識は向上しているようだ」(同)
インターネットを使った調査で、今年成人式を迎える男女500人が回答した。調査期間は19年12月16日から17日まで。
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