厚生労働省は国民の健康増進に向け、食生活や生活習慣に関するさまざまな目標を掲げている。成人の喫煙率を2022年度までに12%に引き下げるのもその1つだが、実際にどれだけの人がたばこを吸っているのか。
同省が1月14日に発表した「平成30年国民健康・栄養調査」によれば、日常的にたばこを吸っている成人の割合は全体の17.8%だった。直近10年間で減少傾向にあるものの、目標を6ポイント近く上回っている状態だ。
特に喫煙者が多いのは「30〜39歳の男性」で37.4%。「40〜49歳の男性」(37.0%)や「50〜59歳の男性」(35.2%)も35%を超えた。逆に、最も喫煙者が少ないのは「70歳以上の女性」(3.1%)だった。
合わせて、どんなたばこ製品を使っているのかについても調査を実施。「紙巻きたばこのみ」は女性が76.1%、男性が68.1%と、女性の方が多かった。「紙巻きと加熱式の併用」は女性が8.5%、男性が8.8%。「加熱式のみ」は女性が14.8%、男性が22.1%だった。
加熱式たばこの利用者は、男女ともに30代、20代、40代の順で多かった。最も多いのは30代男性で、52.1%と半数を超えた。
また、喫煙者のうち「たばこをやめたい」と考えている人の割合は32.4%だった。
調査は厚生労働省の「平成30年 国民健康・栄養調査」の一環として、2018年11月に実施。喫煙状況については、20歳以上の男女約6500人から回答を得た。
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