日本ハム新球場「エスコンフィールド HOKKAIDO」に 日本エスコンに命名権:契約金額は国内過去最高
北海道日本ハムファイターズの新球場の命名権を日本エスコンが取得した。新球場名は「ES CON FIELD(エスコンフィールド)HOKKAIDO」。国内では過去最高金額でネーミングライツ契約を締結した。
プロ野球の北海道日本ハムファイターズが北海道北広島市で2023年に開業を予定している新球場の命名権(ネーミングライツ)を、中部電力グループで不動産開発を手掛ける日本エスコン(東京都港区)が取得した。新球場名は「ES CON FIELD(エスコンフィールド)HOKKAIDO」となる。日本エスコンは、球場周辺の不動産開発やまちづくりにも参画する。
北海道日本ハムファイターズ、ファイターズ スポーツ&エンターテイメントと日本エスコンが球場ネーミングライツ契約を締結。両社が1月29日に発表した。
具体的な契約金額は公表していないものの、国内のネーミングライツ契約においては、日産スタジアムの年間4億7000万円を超える過去最高金額だという。また、10年以上の長期契約になる。「単なる施設命名権に留まらない『パートナー企業の事業とマーケティングが有機的に融合したパートナーシップ』を実現」することを掲げている。
球場を中心としたボールパークエリア全体の名称は「HOKKAIDO BALLPARK F VILLAGE(北海道ボールパークFビレッジ)」。新球場プロジェクト立ち上げ時から使用している「北海道ボールパーク」という名称に、「Fighters」「Fan」「Future」「Forest」「Fun」「Fusion」など複数の意味を持つ頭文字「F」を加えた。
北海道ボールパークFビレッジ周辺は、新駅の建設も計画されている大規模な開発エリア。日本エスコンは、球場に隣接する約9400平方メートルの土地にホテルなどを建設し、まちづくりに参画する。
今後は北海道ボールパークFビレッジとして、国内だけでなく、海外の主要エリアでもプロモーションを実施していく。「グローバルに認知される新球場」「世界の中で認識される新たな北海道のデスティネーション」として、地域活性化を目指す。
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