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橋下徹の「ケンカに負けない交渉術」 侮辱されたら迷わず“100倍返し”せよ橋下徹“異端”の仕事術【3】(3/4 ページ)

この連載では大阪府庁、大阪市庁という巨大組織を率いたリーダー、橋下徹の仕事術をお届けする。組織を変革し、停滞の一途をたどっていた大阪を、圧倒的な実行力で立て直してきた橋下の働き方についての考え方に迫る。第3回目は、弁護士時代から数々の難しい交渉を成立させてきた橋下に、「ケンカに負けない交渉術」について語ってもらった。

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日本は「ドン」を恐れる必要がない

 現代社会では、いまだかつてないほど「個」の力が問われている時代です。会社という組織の形は残っていますが、ひと昔前に比べれば、はるかに社員ひとりひとりの力の重要性が高まっています。皆さんが働いている場でも、組織のために滅私奉公するというよりは、個々人が自分の能力を高め、成果を出すべく邁進(まいしん)し、それが組織の力に結び付くという雰囲気になっているのではないでしょうか。

 組織に属さないフリーランス、さらにはブロガー、ユーチューバー、インフルエンサーといった自由な生き方を選ぶ人の増加も、「個の力」が問われる時代の象徴でしょう。僕が20 代の頃には存在しなかった仕事がどんどん出現しています。もちろん競争は激しいのでしょうが、多額の報酬を得ている人も出ています。こういう時代においては、かつては業界ごとに存在した「この人に気に入られたら安泰、しかし敵に回して嫌われたら潰(つぶ)される」という「ドン」のような人が、どんどん少なくなってきています

 あなたが組織を飛び出し、フリーランスとして仕事をやり始めると、至るところで「ドン」の存在を耳にするかもしれません。しかし、そのような存在は、自分に力があるかのように振る舞っているだけのことが多い。個人の力が問われる現代においては、他者を引き上げたり、潰したり、他者を思いのままにできる人物などまずいません。

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