2015年7月27日以前の記事
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コロナで就活はどうなる? Web説明会は一石三鳥(2/3 ページ)

コロナウイルス対応として、大手就活情報会社の合同企業説明会が続々中止になっている。準備を進めてきた採用企業は、どのように対応すればいいのか。

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(2)地方大学からの声

 こうしてせっかく苦労して参加したにもかかわらず、説明はつまらなく、知りたいことも得られず、3月初頭のように多くの説明会が集中する日程で参加した説明会え「損した」という印象が残ったらどうでしょう。合同説明会であっても今は交代入替制のものも多く、人数無制限で誰でも希望する出展社の話を聞けるとは限りません。なので地方大生にとって、その説明会は一期一会の、二度と無い貴重な機会なのです。

 私は仕事柄、何千社もの企業説明を聞いています。しかし中には、そこまで学生にとっての真剣勝負であるという認識があるのか疑問を感じる内容も少なくないと思います。ホームページ見ればわかることや、採用に直接関わるとも思えない情報をだらだら伝える例も何度も見ています。

 ブラック企業への関心が高い昨今ですから、「当社はブラックではありません」という説明はよくあります。しかしながら、それはテレビCMで「ウチの製品はおいしいよ!」と言ってるのと同じで、説得力に疑問を感じます。他にも見れば(読めば)わかるデータをわざわざ時間を割いて説明するより、なぜもっと自社製品やサービスについて説明しないのでしょうか?

 三菱電機をエアコンの会社と思っているような学生は今でもたくさんいます。学生の企業知識はびっくりするほど低く、私たち教員ももっと本質的企業研究をするよう日頃から指導はしていますが、まだまだ実現できていません。そろそろ「母集団形成」のような、成果に直結しない説明会の指標ではなく、本質的に企業を理解する学生を増やすべきではないでしょうか。そんな機会が、地方大では特に少ないといえます。

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