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新型肺炎が教える中国ビジネスのリスク パンデミックが多発する中国との付き合い方新型肺炎が教える中国ビジネスのリスク(1)(5/5 ページ)

新型肺炎の感染拡大が連日のように報道されている。報道を見れば見るほど、私たち日本人は「中国リスク」を痛感させられているのではないだろうか。本連載では中国ビジネスについての歴史的な経緯をクローズアップ。中国となんらかの関わりを持つ人が事前に知っておくべき教養と、新型肺炎がもたらすリスクについて取り上げていく。第1回目は、報道があまりなされない中国の食文化・食習慣と新型肺炎の関連性についてふれる。

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希少性に価値を見いだす食文化

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覇権の歴史を見れば、世界がわかる』(島崎晋著、ウェッジ)

 現在では食のグローバル化に伴って、安全な食品が求められているが、十数年前の中国はニセ食材を作ることで話題になった。

 その汚名はまだ拭い切れておらず、常にパンデミックと隣り合わせにいるのもまた事実なのである。

 希少性に価値を見いだす食文化。それはそれでユニークなものであるが、今回の新型肺炎や未知の感染症を引き起こす原因となれば話が違ってくる。

 日本人から見れば、中国がまだまだ潜在的な力を秘め、市場としての魅力を有していることは事実だが、中国と末永くビジネスをしていこうとするならば、中国人のステイタスを常に念頭に置いておくことが必要となる。

著者プロフィール

島崎 晋(しまざき すすむ)

1963年、東京都生まれ。歴史作家。立教大学文学部史学科卒業(東洋史学専攻)。大学在学中に、立教大学と交流のある中華人民共和国山西大学(山西省太原市)への留学経験をもつ。著書に『目からウロコの世界史』『目からウロコの東洋史』『世界の美女と悪女がよくわかる本』(PHP研究所)、『さかのぼるとよくわかる世界の宗教紛争』(廣済堂出版)、『一気に同時読み!世界史までわかる日本史』(SB新書)など多数


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