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地球の裏側でもクールジャパン! “ブラジル版コミケ”「アニメフレンズ」の正体とは南米最大級のアニメイベント(4/4 ページ)

2019年で17回目を数える南米最大級のアニメイベント「Anime Friends(アニメフレンズ)」――。10万人を超える来場者があり、日本のアニメグッズの販売や、アニメ・特撮ソングの歌手を招いてのライブ、コスプレコンテストなどが開かれる。ブラジルの運営企業「MARU.Division」のCEO、ジエゴ・ハゴーニャ氏を直撃した。

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“ブラジル版コミケ” を日系企業と一緒に作りたい

 この大会だけで1万人以上の観衆を集め、歌手のライブにも負けない勢いだという。2019年の大会で審査員を務めた、有名女性コスプレイヤーのすみれおじさんはこう話す。

 「日本では見たことがない、正直エグいくらいの人がいて、心底圧倒されました。コスプレ人気は国内よりも海外のほうが高いことは聞かされてはいたのですが、何度も海外のイベントに参加させていただいたことで、これを痛感させられました。私はコスプレを通して、Fateシリーズなどをはじめとした日本が世界に誇る作品の世界観を伝えていきたいと思っています。日本での活動に加えてこれからもアニメフレンズのような海外での活動も増やしていきたいと考えています」

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都内で取材に応じたコスプレイヤーのすみれおじさん。2020年1月に発売されたDVD『幻想少女』(リバプール)は、Amazon、Yahoo!などで売り上げ1位を獲得した。現在はアクションの勉強に注力していて、”動けるコスプレイヤー”を目指している
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ブラジルでは未配信のスマホゲーム「Fate/Grand Order」の魅力について、トークショーで現地の聴衆に語り掛けるすみれおじさん。入場規制がかかるほど人気を博した(アセティア提供)
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世界コスプレ大会「CWM(ワールドコスプレマスターズ)」の審査員を務めるコスプレイヤーのすみれおじさん。大会では見た目はもちろん、衣装クオリティや演技力も審査される(アセティア提供)

 一つの会場内で20万人以上の人々が参加し、アニソン歌手ライブやコスプレ世界大会、そしてアニメグッズの販売がなされる様子は、“ブラジル版コミケ”と言っても過言ではないだろう。

 アニメフレンズの今後の抱負について、前出のハゴーニャ氏はこう明かす。

 「日系企業と一緒に作り上げられるようなイベントにしていきたいです。キャラクタービジネスに関わる企業はもちろんですが、ブラジルには味の素さんやキッコーマンさん、ヤクルトさんなど、古くからブラジルで展開している日系企業がたくさんあります。食のクールジャパンも交えて、共に盛り上げられるようになるとより面白いですね」

 次回のアニメフレンズは20年7月中旬から8月初旬にかけて開催される。開催地点も19年のサンパウロとリオ・デ・ジャネイロ、そして新たな地域が加わり、3都市で開かれる予定だ。スポンサーとなる企業も随時募集されている。

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すみれおじさんのトークステージの様子(左から2番目、アセティア提供)
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