「N-BOX」が首位守るも16%減 人気車種で伸び悩み、3月の新車販売:「カローラ」など新型車は好調
3月の国内新車販売は、ホンダの軽自動車「N-BOX」が4カ月連続で首位となったが、前年同月と比べると16.4%の減少だった。登録車は新型車が好調だったが、軽自動車の売れ筋車種は前年割れが目立つ。
3月の国内新車販売は、ホンダの軽自動車「N-BOX」が4カ月連続で首位となったが、前年同月と比べると16.4%の減少だった。登録車は「カローラ」「フィット」などの新型車が好調だったが、軽自動車の売れ筋車種は前年割れが目立つ。新型コロナウイルスの感染拡大によって消費が冷え込む中、今後の販売に影響が出てきそうだ。
4月6日、日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が速報値を公表した。
「N-BOX」の販売台数は2万2078台となり、唯一2万台を超えたが、前年同月からは大きく数字を落とした。
全体の2位はダイハツ工業の軽自動車「タント」。1万7370台を販売したが、前年同月比6.2%の減少となった。
3位にはトヨタ自動車「カローラ」が入った。54.8%増の1万6327台だった。登録車の中では3カ月ぶりのトップで、新型効果による好調が続いている。
4位はスズキの軽自動車「スペーシア」。1万6077台を販売したが、14.7%のマイナスだった。5位は、2月に新型車を発売したホンダ「フィット」。37.3%増の1万4845台を販売し、好調な滑り出しとなっている。
6位はダイハツ「ムーヴ」で12.2%減の1万4023台。7位は、トヨタが2月に発売した新型「ヤリス」で1万3164台、8位も新型効果が続くトヨタの「ライズ」で1万2009台だった。9位は日産自動車「デイズ」で26.7%減の1万1612台。10位は日産「ノート」で33.9%減の1万999台だった。
登録車ではカローラやフィット、ヤリス、ライズ、軽自動車でもスズキの「ハスラー」などが新型効果で販売を伸ばしているが、一方で売れ筋車種が振るわない。軽自動車の上位5車種は全て前年同月を下回っており、登録車でもノートや「プリウス」が前年割れとなった。
また、同日公表された2019年4月〜20年3月の実績では、N-BOXが前年度比3.3%増の24万7707台となり、2位以下を大差で引き離して首位となった。2位は17万2679台のタント、3位は15万9799台のスペーシアだった。登録車のトップはカローラで、21.1%増の11万4358台だった。
関連記事
- ダイハツ、新型「タフト」の先行予約開始 人気の“軽クロスオーバー”を投入
ダイハツ工業は4月1日、新型軽クロスオーバー「タフト」の先行予約を開始した。発売は6月を予定している。 - 「N-BOX」がトップ陥落 11月新車販売は「タント」が首位に
11月の国内新車販売は、ダイハツ「タント」が大きく台数を伸ばしてトップに立った。2017年9月から26カ月連続で首位を守っていたホンダ「N-BOX」は2位だった。 - 日産、新型「ルークス」 競争激しい軽スーパーハイトワゴンで勝負する“3つの強み”とは?
日産自動車は3月19日、軽自動車の新型「ルークス」を発売する。ファミリーをターゲットに、足元の広さや後席スライドドアの開口幅などを拡大して使い勝手を向上。競合がひしめく市場で存在感を示したい考えだ。 - スバルは17日間停止 大手自動車工場が動かない4月、国内モノづくりの先行きは不透明
大手自動車メーカー各社は、4月に数日間から数週間にわたって国内生産を一時停止する予定を発表している。世界的な需要の落ち込みや部品調達の困難から、生産調整に動く。今後の影響がまだ見通せないことから、国内の製造業が打撃を受ける状況は続きそうだ。 - 「車中泊」仕様の日産セレナが登場 折りたたみベッドや収納アイテムを搭載
日産自動車「セレナ」の“車中泊”仕様「マルチベッド」が2月10日に発売。快適に過ごせるベッドシステムなどを備え、車中泊ニーズを取り込む。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.