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新型コロナでフリーランスの6割超が「収入減」 月収でどれくらいの影響が?クラウドワークスが1400人に調査

新型コロナがフリーランスに与えている影響に関して、クラウドワークスが調査結果を発表した。結果によると、回答者の6割超が「収入減」の影響があると答えた。月収が20〜50万円以上減少している人もおり、このままでは政府が検討している上限100万円の給付金ではまかなえない可能性も。

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 クラウドソーシングサービスを運営するクラウドワークスは4月6日、フリーランスとして働く人を対象に実施した調査結果を発表した。


新型コロナのフリーランスへの影響は?(出所:クラウドワークス公式Webサイト)

 調査によると、新型コロナウイルスの影響で収入に影響が出ていると答えた人は6割超。月収に影響した金額では、「〜5万円」が最も多く、34.6%が回答した。次いで「5〜10万円」が14.8%、「10〜20万円」が9.8%。現在、政府が個人事業主向けに検討している給付金は上限が100万円との報道もあるが、このまま新型コロナの収束が遅れれば、給付金ではまかなえないほどの事態になりそうだ。


月収への影響(出所:クラウドワークス調査)

 具体的にどのような影響が出ているか聞いたところ、「請ける案件が減った」が断トツの47.5%。「新規のための動きが取りづらく、また営業をかけようと思っている事業所もコロナの影響を受けている」と、案件が減った分をなかなか取り返せずにいるフリーランスも多いとみられる。


具体的な仕事への影響(出所:クラウドワークス調査)

 次いで回答率が高かったのは「受注予定の案件がキャンセルになった」(18.5%)、「進行中案件の遅延」(16.9%)など。案件が減っただけでなく、受注している仕事への悪影響も出始めているようだ。「コロナウイルスが収束したとして、収束後、速やかに以前の仕事量に戻れるのか不安です」といった声が挙がっている。

 また、回答した人の収入が、世帯収入に占める割合も質問。最も多かった回答は「100%(世帯年収と同)」で29.0%。世帯収入の50%以上を稼いでいる人を合計すると過半数を占め、個人単位でなく世帯単位でも新型コロナの影響が及んでいるとみられる。


回答者の過半数が世帯収入の50%以上を稼いでいる(出所:クラウドワークス調査)

 調査は4月6日、クラウドワークス利用者とフリーランス形態で働く計1400人を対象に実施した。

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