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“コロナ後”に焼き肉店が過去最高の売り上げ 中国で奮闘した日本人社長、汗と涙の全記録アフターコロナ 仕事はこう変わる(4/7 ページ)

中国では営業を再開する飲食店が増えてきた。深セン市などで複数の焼き肉店を展開する日本人経営者は倒産を覚悟していた。しかし、再開後、過去最高の売り上げを記録するほどまでに復活した。

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顧客データをフル活用

 報道されている通り、中国政府はITを駆使した感染者追跡や徹底的な外出規制等を行いました。

 その効果もあり深セン市の飲食店は3月から段階的に営業再開が認められるようになりました。ただ、席の間隔を空けて営業しなくてはいけません。しかも、焼き肉店の場合はロースターの関係上、かなりの数の席を間引かなくてはならず、正直大した売り上げは見込めない状況でした。

 さらに徹底した感染対策も行わなければなりません。そこで福庭社長は次のような対策を行いました。

(1)全スタッフに対して毎日の体調チェックを実施

(2)全テーブルへの消毒用アルコール設置

(3)全てのお客さまに対する入店時の検温

(4)クラスター発生に備えて、入店するお客さまの身分証明書と電話番号の確認


店内の様子

 営業再開が間近に迫る中、次に課題となるのはお店の営業再開をどのようにしてお客さまに告知していくかということです。そこで役に立ったのが、今まで集めてきた「顧客データ」でした。福庭社長のお店ではオープン以降、中国やアジア諸国で11億人を超えるユーザーがいるSNSアプリ「WeChat」を活用して、お客さまへの情報発信やコミュニケーションを行ってきました。

 福庭社長はWeChatを使い、今まで来店してくれたお客さまにお店の再開を大々的にPRします。そして、福庭社長自身もお店に立ちオープン日を迎えます。

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